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麻生太郎が目論む“暴行石崎”の後継は“忖度塚田”という悪夢 - 「週刊文春」編集部


人事への影響力は健在 ©文藝春秋

 参院選投開票翌日の7月22日、いち早く内定したのは、自民の比例で最後から2番目に滑り込んだ山東昭子氏の参院議長就任だった。待ち望んだ「三権の長」の名誉を手に入れた山東氏とともににんまりしているのは麻生太郎副総理(78)。投開票日の夕方、安倍晋三首相の私邸に押しかけ、麻生派幹部である山東氏の議長就任を打診、首相もあっさり受け入れたのだ。

 麻生氏は今春、おひざ元・福岡での知事選で自らが推す候補が惨敗。影響力の低下が囁かれたが、「麻生さんのことは守りきる」と決意した首相の後ろ盾は揺るがず、人事への影響力もいまだ健在であることを示した。

 麻生氏が「次」に狙うとみられているのが衆院新潟一区の支部長だ。政治部記者曰く「参院選で落選したばかりの塚田一郎氏を押し込むのではないか」。麻生氏の秘書だった塚田氏は4月、首相と麻生氏の地元をつなぐ道路事業を「忖度した」と発言し、国交副大臣を辞任。この件が尾を引いて落選した塚田氏の名前が挙がるのには、悩ましい事情がある。

買春疑惑の石崎氏の後は……

 現支部長は、目下新潟県警が捜査中の秘書への暴行問題に加え、小誌が先週号で買春疑惑も報じた石崎徹衆院議員。だが、党新潟県連は議員辞職ではなく離党勧告か除名を求めるに止まっている。比例復活だった石崎氏が議員辞職すれば、次点だった金子恵美氏が繰り上がってしまうからだ。金子氏はゲス不倫で議員辞職した宮崎謙介元衆院議員の妻で今や夫婦でテレビ出演、現役時以上に活躍中だが、奔放な性格で地方議員からは総スカン。「金子氏に復活して欲しくない」が地元の総意で、石崎氏に議員辞職してもらっては困るのだ。こうした自民党新潟政界喧騒の間隙を縫う形で、一区で生まれ育った自派閥の塚田氏を麻生氏が押し込もうとしている。

 自民党新潟県連幹部は苦々しい思いを漏らす。

「新潟市を選挙区とする一区の支部長は、新潟における『自民の顔』。石崎氏の次は塚田氏を置くような“掃き溜め”にして欲しくない」

 新潟二区では、菅義偉官房長官を後見人に自民入りした元民進党の鷲尾英一郎衆院議員と、同区で比例復活している現支部長の細田健一衆院議員がぶつかっており、どちらかが一区に回れば良いとの声もある。一区支部長の座は複雑なパズルを解く大事なピースだけに、いかに麻生氏でも簡単に横車を押せそうにない。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2019年8月8日号)

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