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米最高裁、国境の壁建設に国防費転用認める 大統領「大きな勝利」


[ワシントン 26日 ロイター] - 米連邦最高裁は26日、国防総省の予算のうち25億ドル分を転用し、メキシコ国境沿いの壁建設に充てる米政府の計画を認める判断を示した。壁建設費を巡り議会民主党と攻防を繰り広げてきたトランプ米大統領は「大きな勝利」と強調した。

最高裁判事のうち保守派5人が賛成し、リベラル派4人が反対。下級審は予算の転用を差し止める判断を下していたが、これを覆した。

大統領は判決の数分後に「壁で大きな勝利だ」とツイッターに投稿。「国境警備と法の支配における大きな勝利だ!」と強調した。

最高裁は短い文書で、原告側の団体には訴訟を起こす理由がないとの主張を政府側は「十分に示した」と説明。

予算の転用は違法であると訴えた原告側の環境保護団体シエラクラブの弁護人は「国境の壁建設に軍事資金を転用することを認めるきょうの判決は、カリフォルニア、ニューメキシコ、アリゾナ各州のコミュニティーや公共の土地と水源を囲い込み、破壊することになる」と批判した。

トランプ政権は壁建設費について議会の承認が得られないことから、2月に国家非常事態を宣言して既に割り当てられた予算の使途を変更する形で67億ドルの建設費を捻出。これには25億ドル相当の国防総省向け予算が含まれた。壁建設費を巡る議会民主党との攻防は今年1月まで35日間に及ぶ連邦政府機関の閉鎖を招いた 

トランプ政権は、壁建設費は現行の2019会計年度が終了する9月末までに使う必要があるため、裁判所の迅速な判断が必要だったとしている。

原告団にはシエラクラブ以外に、国境地帯に居住する人々の権利を訴える団体、南部国境コミュニティ連合が含まれた。

カリフォルニア州オークランドの連邦地裁は先に、国防総省の麻薬対策関連予算を壁建設費に振り向ける米政府の計画は違法との判断を示し、差し止めを命じていた。

政権側は控訴し、上訴審の判決が出るまで差し止め命令を保留するよう申し立てたが、第9巡回連邦控訴裁は一審判決を支持するとともに、差し止め命令保留の申し立ても却下していた。

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