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セブンペイ不正利用問題に透けるセブン&アイ「ポスト鈴木」体制の脆弱性

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セブン&アイ「企業スピリッツ」の薄れが浮き彫りに

BLOGOS編集部

考えてみれば、セブン-イレブンの営業時間短縮を求めるコンビニオーナーの一件にしても、鈴木氏が退任したあとに急激に表面化し監督官庁も巻き込んで社会問題化するに至っています。鈴木氏退任後のセブン&アイに一体何が起きているのか。

3年前の春、鈴木氏が退任の引導を渡した井阪隆一セブン-イレブン社長が、創業家を味方に付け自らの人事に異議を唱えたことから、一転鈴木氏の予期せぬ退任に発展したのでした。ここで思うのは、7年社長を務め業績的には問題のなかった井阪氏に対して、数々の先見の明を発揮してきた慧眼の持ち主である鈴木氏がそもそもなぜ退任を迫ったのか、です。

そこには恐らく明確な理由があったはずです。それが「顧客ニーズこそが最大のライバル」という長年のポリシーに照らしてのものではなかったのか。鈴木氏がいたなら起きていなかったであろうと感じる今回の一件をみるに、私はそう確信しています。

セブンペイが引き起こした今回の問題の焦点は、世間で言うようにセキュリティ面での脆弱性という問題がキャッシュレス・ビジネスの行く末に暗い影を落としたということがひとつ。

個人的にはさらにもうひとつ、セブン&アイ・グループのマネジメントにおいて、グループ業績を常に牽引してきた顧客重視の企業スピリッツが薄れているという経営上の脆弱性が浮き彫りになったという点に、より大きな驚きと危惧を持って受け止めています。

同社グループの経営の根幹に「顧客ニーズこそが最大のライバル」という理念を軸に据え直す原点回帰こそが、実はコンビニ24時間運営問題も含めた苦境からの復権のカギを握っているのではないかと感じる次第です。

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