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来る衆議院選挙で求められているのは野党候補の一本化

 参議院選挙での教訓は、複数区での野党の共倒れです。
 野党にとっても全く利益になりません。候補者を擁立して戦うことに意義があるなんていうのは、もう止めにして欲しいです。

 清水雅彦先生のブログでのご指摘は誠にもってそのとおりです。
2019年参議院選挙の結果について

 清水先生は以前から、野党の候補の一本化などに現場で尽力されてきた方です。
 その方の発言だからこそ重みがあります。

 負ける選挙区で候補を立てることの意味はもちろんゼロではありません。党勢拡大というのは決して選挙で当選するか否かということだけではなく、選挙を通じて党の指示を訴え、党員の拡大を目指すものですから、将来を見据えたものということになります。

 とはいえ、結果として当選「ゼロ」で本当に党勢拡大につながるのでしょうか。
 野党支持層の期待をかえって裏切ることにならないでしょうか。

 今回の参議院選挙でも大阪、兵庫はその象徴でしたし、京都で立憲が候補を擁立したことも無意味どころかマイナスと言わざるを得ないものです。

 敢えて野党の票を奪って自分がのし上がるという意味以上のものはなく、結果としてそれが適わなかったことは大いに無駄だったことを意味します。その選挙区で野党それぞれが莫大なエネルギーを使わざるを得ず、その結果、他の選挙区に力を入れるべきところができなくなり、力を分散させることになったということにしからないからです。

 逆にそれは共産党にも言えることです。

2019年7月21日撮影

 それ以上に、立憲と国民の確執は、いい加減にして欲しいと思っている野党支持層は多いでしょう。京都で一本化できたのは、共産党を落とせという野合が働いたからにすぎません。それも失敗しました。

 本来であれば、定数2以上の選挙区でもきっちりと協力すべきでした。実際に当選の見込みのない選挙区でそれぞれが候補を立てる行為は見苦しいものです。

 感情レベルの対立としか見えず、非常に見苦しく、結果、自分の利益にもなっていないのですから、どうして、その程度の計算ができないのか、理性的な行動が取れないのか、その責任が問われていることを自覚すべきです。

 衆議院選挙では、小選挙区制のもとでは一人しか当選しないわけですから、野党が候補を複数、出すことの意味は全くありません。

 自民党支持が比較第一党となっているときに、分裂することはマイナスでしかなく、一本化は当然のことです。共倒れで落選して終わるより、野党各党が少しでも増えた方がいいに決まっているし、野党支持層の当然の要求です。

 衆議院選挙は政権選択とだから、参議院選挙とは違う、共産党が入ったらダメだという論調も成り立ちません。

 理念が違う?

 なんていうことはありません。
2019年参議院選挙の結果を受けて 自民党は選挙を通じて改憲を訴えてこなかった 改憲は白紙 野党各党は衆議院選挙に備えよ

 大枠で一致しているのですから、それで十分です。参議院選挙の1人区で野党候補が10も勝ったのは、そうしたことを表しています。野合でも何でもないということです。自民党現職に野党の無名の新顔が臨んで当選したことがこれを証明しています。

 野党各党の支持率は、自民党に比べれば低いのはそのとおりですが、しかし、自民党の支持率だって決して高くはないわけです。そうした中で自民党政治に批判的な野党支持層を束ねるのは当然の責務です。

 衆議院選挙は、政権選択選挙と言われていますが、野党間での政策が大枠で一致できていれば十分、政権を担えます。
 ただし、もっと具体化し見て分かるように政権像を示してください。批判だけではダメです。

 すぐに候補一本化と政権構想について準備に取りかかってください。安倍政権は、改憲問題でイライラしたとき、すぐに解散をちらつかせてきますから。

立憲・枝野氏「野党5党派で政権選択迫る」 次の総選挙」(朝日新聞2019年7月23日)

「「この連携をさらに強化して、次の総選挙ではしっかりと政権選択を迫れるような状況を作っていきたい」と述べ、立憲民主、国民民主、共産、社民、衆院会派「社会保障を立て直す国民会議」の野党5党派で政権交代を目指す考えを示した。」

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