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『チコちゃんに叱られる!』CG作成は1話で2週間かかる


 永遠の5歳児・チコちゃん。

 日常の素朴な疑問を、岡村隆史をはじめとする出演者に投げかけ、答えられなければ間髪を容れずに「ボーっと生きてんじゃねーよ!」と一喝。

 そんな斬新な演出が話題のバラエティ番組『チコちゃんに叱られる!』(NHK)が愛される理由を、番組CG担当の中野大亮さんに聞いた。

――まず、喜怒哀楽が豊かなチコちゃんの表情はどうやって作られるのですか?

 いくつか表情のサンプルを作って、それぞれの場面にあてはめる方法もありますが、それでは表情が固定されてしまい、生き生きとした感情が表現できないと思いました。

 そこで、4人のスタッフで毎回、その場面にあった表情を新たにつけています。

 流れとしては、まず口の動き、それから目と眉を作ります。約10分の動きを作るのに150カットほどが必要で、2チームがそれぞれ1話を2週間で作り上げています。

――印象に残っている回は?

 チコちゃんが水着、花嫁姿などを披露したミニファッションショーの回です(冒頭の画像)。これも10秒くらいのシーンに2週間ほどかかりました(笑)。CG技術の集大成ですね。

――もっとも苦労したシーンは?

 鏡を使った回は、鏡に映ったチコちゃんにもCGを入れなければならず、作業が2倍となり大変でした。

 それから、出演者がチコちゃんの前に立ったりさわったりすると、その方を切り抜いてからCG処理をするので、作業量は増えますね。ムロツヨシさんの髪の毛部分はスタッフが丸一日かかって処理しました(笑)。

 たまに、チコちゃんがずっと後ろを向いていてくれたら楽なのに、と思うことがありますよ(笑)。

――それが「働き方改革」コーナー(CGチームを休ませるという名目の番組内コーナー。チコちゃんの顔がまったく映らない)として現実になりました。

 まさに(笑)。CGは、目立たないように仕上げることが仕事でもあり、ふだんはなかなか話題にのぼることがありませんから、番組でクローズアップしてもらえることは、本当に嬉しいです。

 チコちゃんの顔の変化を見せる「にらめっこ」コーナーもCG担当の見せ場。僕ともう一人のスタッフでどんな表情を作るかという企画から考え、実験的な演出をしています。すごくやりがいを感じていますね。

「中野さん、よろしく」と言われることも、いいCGを作り出すチャンスだなと。これからも、どんな無茶振りにも応えたいです(笑)。


なかのだいすけ 1983年8月3日生まれ CG、映像ディレクター。多くのテレビ番組のほか、CMなどのCG制作にも携わる

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