

おもちゃたちの冒険を描く大ヒットシリーズ最新作『トイ・ストーリー4』。「子供向けの映画でしょ?」と敬遠するかもしれないが、本作の主人公は中間管理職から窓際に移行しつつある中年男性を思わせる人形・ウッディ。彼はかつてあこがれていた女性との再会を機に、人生の大きな決断を下すことになるのだが…。
【別写真】『トイ・ストーリー4』にはキュートなキャラがいっぱい!
もがいて悩んで、でも仲間の前ではカッコつけてしまうウッディの姿は、大人だからこそグッとくる哀愁に満ちているのだ。そこでここでは、シリーズ初心者でも存分に楽しめる本作の魅力をたっぷり紹介する。
◆幸せのカタチはひとつじゃない! それぞれが見つける自分の幸せ
【ウッディの場合】
ビンテージのカウボーイ人形。「持ち主のそばにいることが一番の幸せ」と信じているが、持ち主の女の子・ボニーからは飽きられ気味。そんな中、持ち主に縛られない生き方を選んだボーと再会し、幸せのあり方を見つめなおす。既存の価値観を自らぶち破るウッディの決断は、胸を打つはず!
【バズ・ライトイヤーの場合】
ウッディの盟友のアクションフィギュア。ウッディにならって、行動の指針を“心の声”に求めるのだが…!? ウッディとは過去に何度も対立してきたが、最後に彼の背中を押すのはバズ。決めゼリフの「無限のかなたへ、さあ行くぞ!」が、シリーズ最大の重みをもって胸に響く。
【フォーキーの場合】
使い捨ての先割れスプーンを使って、ボニーが作ったおもちゃ。自分をゴミだと思い何度もゴミ箱に戻ろうとしてウッディを困らせる。自分の価値を見出せずにいた彼が、誰かに大切にされることの幸せに気付いて新たな一歩を踏み出す様に、おもわずホロリ。
◆美しく、たくましい 意思の強い女たち
【ボー・ピープ】
ウッディのかつての持ち主・アンディの家から他の持ち主の元へ行き、離れ離れになった羊飼い人形。美しい顔立ちながら、“いつか迎えに来てくれる誰か”を待つのをやめて、公園をテリトリーに自由に生きている。ウッディをリードしつつ、相手の意思を尊重するしなやかさは、ぜひ見習いたい!
【ギャビー・ギャビー】
背中のひもを引っ張ると声が出るはずが製造時の欠陥で声が出ず、一度も“子供の持ち物”になったことがない人形。フォーキーを人質に取り、ウッディをおびき寄せる。自分の目的のためなら手段を選ばないしたたかさと、心の奥底のピュアな部分のギャップに、萌える!
◆映画好きのハートをくすぐる ピクサー印の小ネタ祭
名作映画のキャラの“カメオ出演”も、ディズニー/ピクサーの作品のお楽しみだ。
例えば、バイクに乗ったおもちゃ、デューク・カブーンにウッディたちが会いに行くシーンには、「スター・ウォーズ」シリーズのオビ=ワン・ケノービや、ピクサーの短編『ティン・トイ』のブリキのおもちゃなどが登場。
ちなみにカブーンは、『インクレディブル・ファミリー』に続き2度目の映画出演。他にも意外なキャラが登場している!?
※女性セブン2019年8月8日号