記事

未来の地図帳 河合雅司著 講談社現代新書


「人口減少日本で各地に起きること」が副題。いよいよ人口減少・少子高齢社会の険しい山に登る日本だが、「人口減少は2段階で進む(2042年までは、若者が減る一方で高齢者数は増え続ける。第2段階はその後、高齢者も減り人口が急落する)」「全国一律で人口減少・少子高齢化が進むのではなく、地域差が際立つ(2045年で鳥取県は44.8万人、高知県で49.8万人と50万人割りとなり、島根・徳島・山梨も60万人を下回る)」「3大都市圏も終わりを迎え、関西圏がとくに減る」――。

そして「47都道府県は維持できない(人口差は30倍超)」とし、これまでの県市町村の枠組みのなかで「地方創生」「コンパクトシティ」を考えるのではなく、「人を中心に据えた出会いの場を用意し"賑わい"を作っていく」「自治体の中の狭いエリアに限定してリノベーションを行う」という「ドット型国家」を築くこと、「戦略的に縮む」ことを提唱する。

地域の人口減少スピードの凄まじさ、人口減少や少子高齢化が全国一律で進むわけではないこと、東京圏の人口膨張と人口が激減する地方の拡大する現実を直視すべきことを、データによって突き付ける。

東京圏も「2020年 高齢者のひとり暮らしが増加する」「2025年 練馬・足立・葛飾・杉並・北区の4人に1人が高齢者となる」「2035年 多摩地区すべてが人口減少に」「2045年 『二層構造の一極集中』が起こる」。政令指定都市も明暗が分かれ、「2020年 静岡市が70万都市の看板を下ろす」「2025年 神戸市が150万都市から転落」「2035年 札幌市が"北のシルバータウン"に」「2045年 大阪市が"逆ドーナツ化"する」等々が指摘される。相当の覚悟ある対応が急がれる。

あわせて読みたい

「人口減少」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    再々委託も 電通・パソナに疑惑

    田中龍作

  2. 2

    ブルーインパルス 文字を描いた?

    河野太郎

  3. 3

    米で広がる分断 アジア人も下層

    WEDGE Infinity

  4. 4

    コロナ後の日本は失業者増えるか

    ヒロ

  5. 5

    抗体簡易検査は「お金をドブに」

    中村ゆきつぐ

  6. 6

    渋谷で「一揆」補償巡りデモ行進

    田中龍作

  7. 7

    若者に届け TV局がYouTubeに本腰

    放送作家の徹夜は2日まで

  8. 8

    香港民主化の女神「すごく怖い」

    NEWSポストセブン

  9. 9

    コロナでトランプ惨敗説が急浮上

    WEDGE Infinity

  10. 10

    給付金寄付の強制は「責任転嫁」

    非国民通信

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。