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#選挙を終えて  これからの立憲は?

 7月21日に参議院選挙の投開票が行われ、新たな参議院の議員構成が決まった。この結果をどうみるか。これから必要なことはなにか?


■自民が退潮気味だが受け皿は?

 今回の結果で与党側は、全体の定数は3議席増えたが自民党は、改選議席66から9議席減らし57と単独過半数を失った。公明党は、3増やし14だが比例票で見ると自民党は前回参院選の約2011万票から減らし役1800票。公明党も約757万票から約600万票と減らした。

 野党は、立憲民主党が改選9から倍近くの8議席を増やし17。維新は7から3議席増え10。国民民主党は2減の6。共産党は1減の7。

 自民党の退潮傾向は見え、立憲民主党に伸びが見えたように見えるが、立憲民主党の比例票は二年前の衆院選の1108万票から800万票へと減らしている。

 ともに減らしているが、国会の勢力図は大きくは変わらなかったといえる。

 一方で「れいわ新選組」が2議席になり、「NHKから国民を守る党」が1議席を得た。維新も議席数を増やしている。この結果をどう見ればいいのか?

 かくたる根拠はないが、安倍政権の支持理由としてNHK世論調査で1位になる理由は「他の内閣より良さそうだから」であり、この理由から有権者の政権批判票が、政策ではなく何かをやってくれそう、既存政党とは違うといったイメージにより流れたのではないかと思えてならない。

 本来であれば、立憲民主党が政権への不満の受け皿になるべきだが、すべてを受入れられていないと思えてならない。比例票が減ったことへの危機感を持つことも必要だ。このことが、立憲民主党の今後の大きなな課題と言える。

■東京選挙区で見えたこと

 東京選挙区でも同様だろう。
 
 東京選挙区では6人の定数に立憲民主党が2名を出したが、結果的には維新のおときた氏が当選し2名の当選とはならなかった。立憲民主党の戦術に評価は分かれるかもしれないが、このことは別として、政権批判票が立憲民主党に回らずおときた氏へ、上記の理由から流れたのではないだろうか。

 立憲民主党からは二人が立候補したが、塩村候補が当選、山岸候補が惜敗する結果となったのは、戦術の評価は別として、出馬の出足が遅れ満足な準備期間がなかったことで本来の魅力を伝えきれなかったことが大きいと感じている。いろいろな人に話を伺うと、時間が足りず、山岸候補も魅力を伝え切れなかったと異口同音だった。

 さらに加え2年前にあった立憲民主党への追い風がなくなっていたこと、低投票率でもあり、積み上げる票も少なかったのもひとつの敗因だろう。

(↑山岸候補のボランティアセンター。テレビの取材時の様子)

 ただ、ボランティアの方々が山岸選挙には多数参加され、電話かけや街宣の企画などを担ってもらっていた。無所属の候補の場合は、多いが政党候補の選挙にこれほどまで入ることはあまり例がないのではないか。選挙は政党や支援団体がやるものといったこれまでの常識を変えていくきっかけになりそうで、立憲民主党にとっては今後のヒントなると考えている。

■新しい酒は新しい革袋に盛れ

 立憲民主党の中心となる国会議員には、政権を担った経験があることから、実現できそうにないことぶち上げて人気を得ることができないのだろう。それは否定しないし必要なことだ。

 となれば、立憲民主党は新たな段階に進むしかないのだろう。それも既存のメンバーだけで考えていては同じことの繰り返しになりかねない。上記の選挙に参加したボランティアの方々、パートナーズ、研究者などもっと幅広く協力を仰ぎ、こうでなければならない、選挙戦術は決まっているといった先入観、ドミナントロジックを打ち破るしかない。

「新しい酒は新しい革袋に盛れ」ということわざがある。古い酒を捨てることまでは必要ないが、まずは新たな酒をもっと増やすこと、このことが次へのステップにつながるにちがいない。

■パートナーズ制度は不満足

 少し前の話になるが6月24日に立憲民主党東京都連合主催のパートナーズ集会が後楽園ホールで開催された。このプログラムのなかに「聞きにくいことをあえて枝野代表に聞く」というコーナーがあり、会場参加に今のパートナーズ制度に満足しているか? の問いかけがあった。


 参加者にボードが配られ、満足していれば青色の面を示し、満足していなければ白面を出して答えるもので、その結果はおよそ8割が満足していない、との表示だった。

 枝野代表はこの結果について、私も白を出す。こんなに青があることにびっくりした。うれしいし、ありがたい。試行錯誤を始めて1年、我々もどうしたら良いか分からない。どうしたら良いか、ここから考えて行きたいと話していた。

 この間、多くのパートナーズの方々と話す機会が川名は多かったのだが、立憲民主党をこうしたらもっと良くなる、一緒にやっていきたいとの声を多く聞いた。その声を受け止め現実化していくことが、今だからこそ必要だ。その具体策を考えていくことが新しい政治につながるように思えてならない。やるのは今からだ。

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