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「京アニは麻薬の売人以下」と表現なされた純丘曜彰先生ご著書の出版社

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なんか大阪芸術大学教授の純丘曜彰先生が、今このタイミングで「京アニは麻薬の売人以下」とかなんとか、Webメディアに寄稿したらしいすね。「終わりなき日常の終わり:京アニ放火事件の土壌」ってタイトルで。

Webメディア側が元原稿をすでに削除したので閲覧はできないが、本件を取材したBiglobeニュースで概要はわかる。以下Biglobeニュースより引用部分抜粋。

学園物は「中高の共通体験以上の自分の個人の人生が空っぽな者、いや、イジメや引きこもりで中高の一般的な共通体験さえも持つことができなかった者が、精神的に中高時代に留まり続けるよすが

(こうした人たちをファンにすると)「いつか一線を越えて、作り手の領域に踏み込んでくる。それが拒否されれば、連中がどう出るか、わかりそうなもの」

(京都アニメーションは)「偽の夢を売って弱者や敗者を精神的に搾取し続け、自分たち自身も中毒に染まるというのは、麻薬の売人以下だ」
(以上、Biglobeニュース7/24記事より)
学園物に対する評価はまあ、飲み屋の与太話でよく出てくる奴。誰でも「聞いたことはある」程度の、「まあそういう見方もあるよね」という感じ。特段鋭いとか斬新な見方ではなく、(少なくともニュースに抜粋された部分だけは)評論としては凡庸であんまりレベルは高くない。

問題は引用の後半部分。酒飲んで書いたのかと疑うくらいのコーフンした筆致で驚く。我々編集業界で言うところの「筆が走りすぎた」典型例だ。

「連中がどう出るかわかりそうなもの」って、40リッターのガソリンぶっかけられて放火され34人死ぬのも当然だ、因果応報だってことっすか。

この書き方では、そう読まれても仕方ない。なにせ寄稿タイトルが「京アニ放火事件の土壌」だし。それに続いて「京都アニメーションは(中略)麻薬の売人以下だ」と口調激しく糾弾しているわけで。

あとこの評論に限った話じゃないが、なにかあると主張の牽強付会のネタに使われる「弱者」って気の毒だと思うわ。弱者の味方を自称すれば「なにを言ってもいい」「俺正義」みたいの。

京アニの優しい日常アニメが、そうした弱者を慰撫して救ってきたって見方のほうが説得力があると思うしさ。

ところで筆が走りすぎた原稿を書いちゃったらどうするか。編集者やライターの経験知としては、「一晩寝かしてから、翌日冷静に推敲する」というのが一般的だ。純丘先生もそうすればよろしかったのにと思うわ。

問題は先生より掲載元だ。というのも、外部の新米フリーライターなどに頼んだ原稿で、「上がってきたら問題原稿」というケースは、ままあるからだ。そうした原稿の内容事実確認・修正・処理についてはよく知っているはず。編集者がコーフンしてるはずはない。冷静に対処できるはずなのだ。

なのにこれをスルーで掲載したWebメディアはちょっとおかしい。編集者はなにやってたんだよ。たとえペーペーのバイト編集だって、掲載前に「いま来た原稿やばいっす、編集長どうしましょう」って相談するだろ普通。煽り上等のまとめサイトじゃないんだからさ。守るべき寄稿者に恥かかせてどうする。

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