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出社しただけで「えらい!すごい!」お互いを褒め合う"がんばったね会"を作ったら最高だった

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先日、ふと思い立ってFacebookで「がんばったね会」と銘打ったグループを作りました。これは、グループ内で誰かが自分の頑張りを投稿すれば、ただちに他の参加者が手放しで褒めてくれるという、ただそれだけの会です。やることはシンプルなので禁止事項もシンプル。「それは頑張りとは言えないのでは?」などと人の頑張りにケチをつけないこと、そして余計な議論をしないことです。

参加者は、私のフィードでこんな風に募りました。

すごく頑張ったけど報われない気分のとき、それをポストすると他の人から「がんばったね!」というねぎらいの言葉をかけてもらえる秘密のグループに参加したい人はいいねをお願いします。

※頑張りを打ち明けるというのはそれなりに自己開示が必要なので、最低限の安心を得るためひとまず知人限定のポストにしました。

すると直後から面白がって沢山の友人が参加してくれました。10人くらい参加者が集まったところで最初の投稿をしました。

すると何がおきたかというと、こういうことがおきました。

インターネット上にいまだかつてこれほどまでに優しい世界が存在したでしょうか。うどんしか作っていなくても、大スターのように絶賛される様子はさながらユートピアです。参加者の皆さんは新規投稿で好きなときに自分の頑張りを投稿することができるようにしました。すると、すべての投稿で例外なく、上の画像のような優しい世界が展開されるのです。

"通常出社"に驚嘆の声が寄せられる

「仕事をそっちのけで吉本社長の会見を5時間半見通してしまいました」という投稿には「意志が強い!」「好奇心が強い!」などといった褒め言葉が並び、「出社しました」という投稿には「そんなまさか……出社を!?」と驚嘆の声が寄せられる。

「3ヶ月行かなかったジムを解約してきました」という投稿には「息子が行かなくなった空手の会費を3年間払い続けていた人(それは私なのですが)」や「見もしない有料衛星チャンネルを2年間払い続けていた人」、「ヨガ教室の会費を1年半払い続けていた人」や「5年間一度も通えていないジムの会費を未だに払い続けている人」などから次々と解約したことを称賛する声が届くのです。

このグループに身を置く限り、私達が人間として生きるハードルは地面スレスレまで下がり、生きとし生けるあらゆる者は、天才で、超人で、神で、他者に勇気を与える尊い存在になることができます。つまるところ、生きているだけでえらいと褒められるようになるのです。

また何より、このグループを体感する良さというのは褒められることだけでなく、褒める側に回るということにもあります。自分の持ち得るあらゆるボキャブラリーを使って、ときに過剰なまでに褒め立てる。これをやった人というのは、直後は妙なハイ状態に陥ります。ほかならぬ私自身もそうでした。まさか、人を褒めるということによってこんな躁状態が得られるとは思いもよらず原因は一体なんだろう?と考えてみると、ある種の“開放”ではないかと思い至りました。

ポリティカル・コレクトネスや脱フェイクニュースのあおりを受け、私達は常日頃から、間違ったことを言ってはならない、ソースの不確かなことを言ってはならない、誰かを傷つけることを言ってはならない、と意識するようになりました。これが悪いことだとは思わないけれど、これらを意識しながらも、同時に言葉で、コミュニケーションで「遊ぶ」「ハメを外す」と言ったことに取り組むのは、なかなか高度なテクニックを要します。

その結果、今や決して少なくない人が少なくともひと目に付く場所で、言葉を使って「遊ぶ」ことや、「ハメを外す」といったことそのものを、極力避けている印象さえあります。

そんな中、「褒める」という行為は、私達に残された最後の秘境とも呼び得る、遊びのポテンシャルに満ち満ちた場であったといえるのではないでしょうか。というのも、相手の労をねぎらい、できる限りハッピーにするというゲーム的なルールの課された空間で、自らの語彙と想像力を働かせて、他の人があっと驚く角度から、褒める。ここには、限りなくローリスクで遊ぶ余地があるのです。実際、いかに褒めるかを考えるのは、とにかく信じられないくらい楽しい。麻薬的な魅力があるんです。

現在このクローズドなグループには、約140人が参加してくれていますが、褒め・褒められハイもあいまって、Twitterにも沢山の参加者の方々が、楽しさを紹介するツイートをしてくれました。その一部をご紹介させていただきます。


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