表面的には公明党が議席を増やし、自民党が議席を減らしたのだから、与党でも勝者と敗者に分かれたような感じだが、公明党の得票が100万票ぐらい減った、ということを考えると、公明党も手放しでは喜べない選挙結果だったろう。
立憲民主党が議席を増やし、国民民主党が議席を減らしたと言っても、無所属を名乗っている当選者の中でも国民民主党が擁立した候補者もそれなりにいるようだから、一概に立憲民主党が野党の中の勝者で、国民民主党が敗者だとも言えない。
政党要件を充足できるか危ぶまれていた社民党は元党首が当選し、かつ政党要件を充足出来るだけの得票率を獲得したのだからそれなりに満足だろうが、しかしかつての社民党を覚えている方々からすると一抹の寂しさを禁じ得ないのではないか。
投票率が5割を切ったのだから、負けたのはすべての政党、政治家だ、という声も上がっているようだが、低投票率は大方の国民が現在の政権なり政治を信任している証拠だ、という見方も成り立たないわけではないので、一概に政党や政治家が負けた、とも言えない。
結局勝ったのは、れいわ新選組の山本太郎氏とNHKから国民を守る党の立花孝志氏の二人、ということになるのかも知れない。
多分、来年あたり行われると予想されている衆議院解散・総選挙が日本の新たな分水嶺になる。
政党要件を備えた政党がいくつもあるから、結構熾烈な選挙になることを覚悟しておくことである。
これから全国で候補者の公募や野党間での候補者一本化のための調整作業が進められていくはずだ。
出来るだけいい候補者を擁立していただきたいものである。
さわやか政治塾で何かお手伝いできるところがあれば、喜んでお手伝いしたい。
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- 2019年07月24日 20:26