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参議院議員選挙を終えて



憲法を改正するのか、消費税を増税するのか、2千万円足りないと言われている年金制度をどうするのか、格差をどう是正していくのかなどが争点となった選挙であった。改憲勢力が、憲法改正の3分の2以上を獲得するのかということにも焦点があたった。

 今回の選挙の投票率は、前回2016年参院選の54.7%から5.9%減の48.8%であった。選挙結果だが、自民党は66議席から59議席へと減少。比例区得票数は、前回の約2000万票(得票率35.91%)から約1771万票(35.37%)へと大きく減少。投票率を上回る8.9%の減少であった。2013年参院選の得票数約1846万票(34.68%)も下回っており、自民党支持に陰りが見え始めていることは間違いない。

  一方、立憲民主党は9議席から17議席に増えたが、前回の民進党の得票数約1175万票(20.98%)を大きく下回る約792万票(15.81%)しか獲得出来ておらず、国民民主党(348万票6.95%)との得票合計数で1140万票になり、前回水準の票を得たことになる。

 公明党は11議席から14議席に増えた。前回得票数約757万票(13.52%)であったが、今回約654万票(13.05%)で、前回から100万票も落ち込んだ選挙であった。これは、安保法制を含めた自民党べったりの公明党の姿勢に対する評価や、創価学会員を候補者に立てたれいわ新選組の影響も考えられる。

 共産党は8議席から7議席に減少。前回の得票数約515万票(9.68%)から今回は約448万票(8.95%)に減っており、野党共闘により1人区に候補者を立てなかったことが影響している可能性も考えられる。

 社民党は改選数1議席を今回も確保。前回得票数約154万票(2.74%)から今回約105万票(2.09%)と得票数は大きく減っており、かなり厳しいところに追い込まれている。

 維新は7議席が10議席に増えた。今回得票数は約491万票(9.8%)だが、前回515万票(9.2%)より得票数は減っており、維新の支持が大きく増えたということでもない。

 新勢力としては、山本太郎率いるれいわ新選組が、約228万票(4.45%)を得て2議席を獲得した。ALSなど重度障害者の2人が議席を獲得し、皆が生きやすい社会の実現に向けて、大きく活躍されることを期待する。
 もうひとつの新勢力は、NHKから国民を守る党であるが、得票数約99万票(1.97%)で1議席を獲得した。

 以上の結果から、参議院の自公維の改憲勢力は、3分の2を割り込み、自公維だけで、改憲発議は出来なくなった。

 兵庫県選挙区における投票率は、前回より5.14%低い48.6%であった。維新清水氏は、前回片山氏が獲得した約53.1万票(21.79%)を上回る約57.3万票(26.1%)を獲得しトップ当選。大阪での首長ダブル選挙の勢いが続いていることがわかる。2位の公明党は、前回伊藤氏が約54.2万票(22.24%)を獲得したが、高橋氏は約50.4万票(22.9%)で少し票を減らしている。3位は、加田氏で約46.6万票(21.2万票)を獲得したが、前回約64.2万票(26.33%)を取った末松氏の票と比べると獲得票は激減した。新人で知名度もないことが影響した可能性がある。
4位は私たちも応援した安田真理氏。約43.5万票(19.8%)を獲得し次点。前回水岡氏の約42万票(17.23%)を上回った。スタートで大きく出遅れていたにもかかわらず、大健闘と言える。5位は金田峰生氏で約16.6万票(7.6万票)を獲得。前回約22.9万票(9.4%)より減少。

私たちは、緑の党グリーンズジャパンとして、「脱原発、地球温暖化防止対策の推進、憲法9条を守る、格差を是正するなど」の政策協定を交した参議院議員選挙候補者33人を推薦、支援、支持し、各地で選挙応援を行った。
その中には、立憲民主党安田真理氏(推薦)なども含まれており、街頭演説にも合流し、全力で支援を行ったが、当選には至らなかった。

一方で、推薦等をした立憲民主党石川大我氏、無所属嘉田由紀子氏、立憲民主党石垣のりこ氏、沖縄社会大衆党タカラ鉄美氏など9人が当選し、希望が持てた選挙でもあった。

今後、衆議院議員選挙、2年後の尼崎市議会議員選挙、3年後の尼崎市長選挙などを迎えるが、改憲勢力一色にならないよう、市民運動をしっかり担いながら、それぞれの選挙をどう組み立てていくのか、じっくりと考えていく必要がある。

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