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「もし、自分の子供が性に目覚めたら?」家庭でできる性教育 子どもの興味を否定すると逆効果になることも

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「そんなことしたら、駄目!」

幼少期、デリケートゾーンを触ったら親から怒鳴られた記憶がある。
私のマスターベーション行為に対して、親は「駄目」の一点張りで、何が駄目なのか、なんで駄目なのかについて親はもちろん誰も教えてくれなかった。

注意される度に頭の中がハテナで埋め尽くされ、自分という存在が異常者なんじゃないかと何度も疑った。

時が流れ、20代後半になり、自分もママ世代になりうる今。

「子供がマスターベーションを覚えたのだけど、どう対処したら良いのかわからない。」「息子がずっと男性器を触っている。」という親世代の悩みを聞くことが増えた。
もしかしたら私の親も、彼女たちと同じように、どのように性を教育するべきか悩んでいたのかもしれない。

もし、自分の子供が自身の性に関心を持った時、自分はどのように教育していけばいいのだろうか。注意するべきなのか、認めるべきなのか……

今回はその答えの糸口をつかみたく、性教育に携わる方にお話を聞いた。

母親世代は、性に関する価値観を変えていかなければ

「3歳児から、家庭で性教育をはじめましょう!」
そう話すのは、『お母さん!学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』(辰巳出版)の著者のじまなみさん。

のじまなみさん

少しだけ、性教育の歴史を振り返ってみる。

1990年代にHIVの感染拡大が起きたことにより、性教育ブームが起き1992年は「性教育元年」とも呼ばれていた。
しかし、2003年の七尾養護学校事件をキッカケに、性教育はブーム前より後退してしまったのだ。

※七尾養護学校事件
知的障害を持つ生徒に対して行われた性教育の内容が不適切であると指摘があり、東京都立七生養護学校の校長が降格処分を受けた。これにより、元校長が降格処分の取り消しを都教育委員会に求める訴訟が行われた。結果的には校長側が勝訴となった。

今の学習指導要領では、 月経や性感染症などについての記述はあるものの「どうしたら妊娠するのか」「望まぬ妊娠をしてしまったら」という部分については明記されていない。また、中学校3年生ではコンドームの使用が有効であることについては触れられているが、コンドームの正しい使い方は説明されていない。

一方、家庭側を見てみると、「わざわざ家で教えなくても、勝手に学ぶもの。」という認識が非常に強く、家で性についての話題を話す家庭が非常に少ない。

「学校では教えられない」「親も教え方がわからない。」という状況の中で、学校側と家庭側で性教育を押し付け合っているのだ。

そんな中、子供が幼い時から家庭での性教育がいかに大切かを、のじまさんは訴える。

のじまなみさん

「今の30-40代の親世代が幼少期の頃はまだネットが浸透していなかったので、セクシュアルな本をみんなで回し読みしたりと、性の話をみんなで共有できる時代でした。

なので、学校や親からしっかり教えてもらわなくても、先輩から性体験の話を直接聞いたりなど、人の実体験の話を直接知ることができました。

しかし今の若い世代は、小学生から携帯電話を扱います。性についてしっかりと学ぶ前に、ネットで極端に性的な情報を目にする機会が増えてしまったんですよね」

のじまさんに「YouTube上で、『しずかちゃん』と検索してみてください。」と促され、実行してみた。

すると、卑猥な性的表現をした動画がたくさん候補としてあがってきた。

YouTubeで「しずかちゃん」と検索した時に表示される画面

一般ユーザーが投稿できる動画サイトの中には、エルサゲート(子ども向けと見せかけて、不適切な内容を持つ動画)も多く、小さい頃から歪んだ性の映像を見る可能性はいくらでも転がり落ちているようだ。

子供はひな鳥と同じで、最初に見た動画を参考にしてしまう。

間違った情報に触れる可能性がある前から、母親から性について教えて欲しいと、のじまさんは話した。

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