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老老介護に8050問題、年金不足の次に来るのは「遠距離介護問題」

年金の不足問題やら、老老介護、8050問題などなど、放置すれば後から困ることは予想はつくければ、実際には後手に回ってしまうという事は、社会の中に良くあるシステム(モデル)だと思います。

農耕時代としての人間の生活知恵の蓄積はそれなりの年数あるわけですが、サービス業、ホワイトカラーとして働く人たちがこれだけの割合になって、社会のデジタル時代がこれからも当面続くという状態では、まだまだ新たな社会課題に直面することを覚悟しないといけないのだろうと思います。

核家族化と東京の一極集中から、わたしのように20才前後で田舎を離れ、地方に一人暮らしする高齢の親の面倒を見なければいけない立場の人も一定数存在するだろうと思います。

このような人たちの場合、交通費負担だけでなく、地方(病院、介護施設、ケアマネージャー、金融機関など)とのやり取りから生じる「遠距離介護問題」を抱えることになります。

近所に暮らす身内の介護も大変ではありますが、それに新幹線に乗って数時間、もしくは飛行機での行き来が必須という地方出身者が、田舎に暮らす親の面倒を見ようとすると、「遠距離介護問題」を抱えない人はまず居ないだろう...と、自分の経験から感じた次第です。

幸い自分の親の場合は、自分で老人ホームに入ることをずっと昔から自分で決めて、それなりの準備もしてもらっていたので救われている部分があります。

ですが、自身の老後資金の準備と親の介護費用が生じ、そこに加えて多額の交通費の負担が必要になるリスクを事前に考えての生活設計をしようとすると、その実現のハードルはかなり高いと言えるでしょう。

他方、日本の地方自治体の多くが今後存続できるのか?という問題もあるので、悩みは尽きませんね。

老老介護に8050問題、年金不足と、かんぽ(高齢者へ)の不正契約の問題が報じられているなか、今後は「遠距離介護問題」への注目が高まってくるだろうと思います。

年金不足に対する方策の一つとしての地方住まいという選択肢を示す記事がちらほら見受けられます。

何十年という長いスパンが必要ではありますが、「遠距離介護問題」を抱えるよりは、自分の生まれ育った地方で暮らすという選択をする人たちが増えることが、年金不足への対策を含め、東京の一極集中を緩和するひとつの要因となる日が来るのかもしれません。

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