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参院選2019

2019年の参議院選挙が終わった。諸々の雑感は割愛させて頂き、客観的に状況を見ておきたい。
全国の情勢分析については、報道に託すとして、地元・大阪選挙区と補足的に兵庫選挙区についても確認をする。

選挙において注目すべき点はどこにあるのか。参議院選挙(参議院議員の任期は6年)は3年毎に半数が改選となることから、候補者自体は変化する傾向にあり特殊でもあるが、一方で政党の勢力の変遷を確認する選挙としては適していると言える。

政党の勢力を分析するにあたり、順位はあまり大きな要素ではない。
優先順位としては、「当落>得票率>得票数>順位」といったところであろうか。しかし、最近の傾向として政党の離合集散があったり、当然のことながら投票率は異なることから、一概に比較できるものでもないことも冒頭に触れておきたい。
(ちなみに、投票率は全国では48.80%、大阪府では48.63%。50%を切る低い数値に止まったことも押さえておく。)


先ずは、上記の棒グラフ。今回の2019年の参院選を一番下に、上から2013年、2016年の参院選における自民の選挙区の候補者の得票数(赤)と維新の選挙区の候補者(2013年は1名、2016年・2019年は2名)の得票数(緑)を示している。
誰の目にも明らかな変遷であり、敢えて詳細の説明は控えさせて頂く。


6年前の維新候補者が1名であった時と比較して、この6年間で選挙結果に激変はないと言える。
維新が2名擁立したことにより、押し出し的に共産党候補者が次点になっている。
維新が着実に組織として増強をしており、もはや既成政党、とりわけジャンルとしては組織政党の域に達しているという見方ができる。
一方で、組織政党である共産党は、無党派を取り込む力が落ちており、全体的に6年間で着実に減退をしている。この傾向は、確実に議席を獲得している公明党にも言えることだ。得票数、得票率ともに徐々に目減りをしている。
自民党は、減少率および減少得票が最も多いと指摘しておかなければならない。一時、維新は自前の自民票を移行させると共に、野党・とりわけ民主党の票を奪い取って一大勢力となったが、今回においては自民票を更に奪ったのではないかと思われる。


ただ、上記の棒グラフは何れも選挙区における得票数をベースとして作成したものであり、比例票をベースとすると若干異なる結果が導き出される。

冒頭の棒グラフに戻るが、維新の得票は自民の3倍にも近づく様相となっており、今年4月の統一地方選挙・ダブル選挙の余韻があるとは言え、次の衆議院選挙に向けて大きくこの傾向が変化することは考え難いという前提に立って対応をしないと大阪の自民党は壊滅的状況になることを指摘しておきたい。

大阪の傾向は兵庫にも波及する予兆がある。
↓↓↓

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合わせて見ておきたいのが兵庫県選挙区の変遷である。


自民党が比較的堅調な戦いを進めており、維新が当落線上か?それとも公明が危ういのか?と選挙期間中に言われてきたことからは考え難い結果が出ている。6年前から自民と維新との得票の傾向を並べてみると、6年の時を経て自民と維新の優劣が逆転している事実は衝撃的である。


ただ、兵庫県選挙区においては、2016年から3人区になった特殊事情も踏まえておかねばならない。2013年には定数が2名であったものが、2016年より3名に1名増となったことにより公明党候補者が出てきて当選を果たしている。公明は全国の中でも兵庫県を最重点区とおき、自民党からも推薦を取り付け総裁や幹部クラスが公明候補の応援に来るという熱の入れようである。
すなわち、自民候補者の得票減の背景には、一部の自民票が公明票になっているという視点を持つ必要があるということだ。
この点については、まさに比例票との比較によって分析がより明確になる。


その他のところでまとめているが、兵庫県においては、共産党より民主党系勢力が当選圏内に入る状況を伺える位置にある。今回も、立憲民主党の候補者は準備不足の中で3番手の自民候補者とギリギリの攻防を繰り広げている。
1人区では野党共闘で統一候補を擁立してきたことを考えれば、例えば、大阪府選挙区では共産党候補で一本に、兵庫県選挙区では立憲民主党候補で一本にというバーターができれば1議席をそれぞれの選挙区で獲得できたのではないかという素人考えが直ぐに浮かぶのだが、現場の事情はかなり複雑なようだ。

雑駁ながら、大阪府と兵庫県における選挙区の参議院選挙結果を見てきた。

3年後に向けて、大きく情勢が変化する可能性がある事象がいくつか考えられる。
・憲法改正を軸として衆議院選挙が行われ、維新と自民が党本部レベルで連携を強化する
・来年に維新の主要施策である「大阪都構想」に伴う住民投票が実施される
そして、オマケ的に
・れいわ新選組、NHKから国民を守る党の代表がそれぞれ関西出身であることから、大阪・兵庫を中心に活発に活動を進める?
政治の世界は一寸先は闇。トイレに行って帰ってくれば状況が変化している…とも言われる。

何よりも選挙によるパワーゲームのような構図に目を向けるのではなく、結果として、どのような日本のあり方が導かれるのかという政策に対する視点を忘れてはならない。

この投稿を一つのリスタートの機会とし、今後も頻度をあげて政策を綴っていくようにしていきたい。

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