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【読書感想】ルポ教育虐待 毒親と追いつめられる⼦どもたち

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ルポ教育虐待 毒親と追いつめられる子どもたち (ディスカヴァー携書)
作者: おおたとしまさ
出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売日: 2019/07/12
メディア: 新書
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Kindle版もあります。

ルポ教育虐待 毒親と追いつめられる子どもたち
作者: おおたとしまさ
出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売日: 2019/07/12
メディア: Kindle版
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内容(「BOOK」データベースより)
「教育虐待」とは、「あなたのため」という大義名分のもとに親が子に行ういきすぎた「しつけ」や「教育」のこと。どこまでの厳しさは許されてどこからが教育虐待なのか、教育虐待を受けて育つとどうなるのか…。気鋭の教育ジャーナリストが壮絶な現場に迫りその闇を照らす「救済の書」。

 最近、「教育虐待」が、あらためて話題になっています。
 自分の子どもに対して、「あなたの将来のため」と、勉強をさせようとする……のだけれど、大半の子どもは、親の思い通りに勉強してはくれませんよね。うちもそうです。
 そこで、大部分の親は、なだめすかしたり、モノで釣ったり、懇々と諭したり、諦めたりするわけですが、なかには、歯止めがきかなくなってしまう親も出てくるのです。

 生きている実感がない。職場でも恋愛でも、どうしても人間関係がうまくいかない。原因は自分でもわからないけれど、いつもイライラしていて怒りっぽい。そんな満たされない感覚が常にあるのだとしたら……。
 もしかしたらあなたも、「教育虐待」の被害者なのかもしれない。

「教育虐待」とは、「あなたのため」という大義名分のもとに親が子に行ういきすぎた「しつけ」や「教育」のことである。
2012年8月23日付の毎日新聞に掲載された記事によれば、「子どもの受忍限度を超えて勉強させるのは『教育虐待』」とのこと。
「教育虐待」という言葉は、ここ数年でメディアでもたびたび見られるようになった。では教育虐待自体がいま増えているのだ。

 子どもの成績のことでつい叱りすぎてしまったり、勉強を教えてもなかなか理解できない子どもををつい叩いてしまったりという経験なら、実は多くの親にあるはずだ。もしくは自分がそうされて育ったという大人も多いだろう。
 それも教育虐待なのか、違うのか。どこまでの厳しさは許されてどこからが教育虐待なのか。教育虐待を受けると子どもにどんな影響が出るのか。教育虐待を受けて育った大人はどんな人生を歩むことになるのか……。
 教育虐待の闇を照らす、これが本書の目的だ。

 家庭のなかで起こっていることというのは、他者からは、なかなかうかがい知ることはできないのです。
 子どもに勉強をさせようとして、暴力をふるってしまったり、極端な例では刃物で刺してしまったりした親の話はニュースになり、多くの人が「そんなの親じゃない」とか「自分の子どもにそんなことをするなんて信じられない」「子どもはもっとのびのび育てるべきだ。ムリに勉強させてはいけない」とコメントをつけています。

 でも、僕はそういう「正しい意見」をみながら、考え込まずにはいられないのです。

 本当に子どもが「やりたいようにさせてあげる」としたら、たぶん、学校には行かないし、家でずっとテレビゲームをやり続けているのではないか、と。
 僕の子ども時代を思い返すと、そうだったから。
 小学校高学年くらいになった時点では、自分は顔も良くないし、スポーツもできないから、勉強で生きていくしかない、という覚悟みたいなものはできていた記憶があるのですが。

「子どもの受忍限度を超えて勉強させるのは『教育虐待』」という概念にしても、「受忍限度」というのは、人それぞれなわけです。
 イチロー選手の子ども時代の練習などは、イチロー選手があれだけの成功を収めたから美化されているのであって、失敗していれば「教育虐待」と呼ばれるはずです。

 そもそも、「受忍限度」というのは、限界にぶち当たってみないとわからないし、東大に入れて大成功、と思いきや、その後の人生で何をやってもうまくいかず、何度も自殺しようとしている人の話も紹介されています。

 完璧な人間ではない「親」が、同じく完璧ではない「子ども」を育てるのは、本当に難しい。
 多くの人が口にしている「毒親」というのも、親になってみると、まったく「毒親成分」がない親というのがこの世界に存在するのだろうか、と疑問になるのです。

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