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トヨタ、東京五輪に「やり回収」ロボット AIと自動運転で大会支援


[東京 22日 ロイター] - トヨタ自動車<7203.T>は22日、2020年東京五輪・パラリンピックの運営を支援する試作ロボットを発表した。やり投げ、ハンマー投げなどの競技で選手が投げたやり、ハンマーなど投てき物の回収・運搬を自動運転技術やAI(人工知能)を活用したトヨタ製ロボット車両が行う。ロボットの使用で運営スタッフの労力低減などを図る。東京五輪で最新技術を披露し、今後の製品開発にも活かす。

ロボット車両はカメラ3台とセンサー(ライダー)1つを使い周囲を180度見渡し、最適な経路を選択して自律走行する。AIを駆使して運営スタッフに追従したり、障害物を回避したりしながら走行できる。最大積載量は16キログラムで、8キロのハンマーなら同時に2個運べる。最高時速は20キロメートル。リチウムイオン電池で動き、交換なしで計20キロ走れる。本体上部にライトの帯がついており、スタッフに追従する際にはライトが赤く点灯する。

スタッフがやりやハンマーなどの投てき物を車両に積み、ロボット車両が指定場所まで運ぶ。開発を手掛けたCV統括部企画室長の桑原健氏は「人とロボットそれぞれが得意なところを組み合わせて共同で働くというコンセプトで開発した」と話した。

大きさは幼児向け乗用玩具ほどで、およそ全長105センチメートル、全高73センチメートル、全幅50センチメートル。計8台用意する。外観は開発中の次世代移動サービス(MaaS)専用の自動運転機能付き電気自動車(EV)「e-Palette(イーパレット)」を意識した。

これまで投てき物の回収・運搬には、人が遠隔操作するリモート・コントロール車が用いられきた。08年開催の北京大会ではロケット型の赤い車、12年のロンドン大会では実車をミニチュア化した独BMW<BMWG.DE>の「ミニクーパー」、16年のリオ大会では緑色の小型ピックアップトラックが使われている。

東京五輪の最高位スポンサーであるトヨタは会場に来られない人に遠隔地で臨場感を味わってもらうロボットなども提供する。遠隔地にいても選手との握手などが体感できるヒューマノイド・ロボット、選手や観客を歓迎する五輪マスコット「ミライトワ」と「ソメイティ」のロボットを開発。遠隔地の観客が約2メートルのディスプレー上に表示され、会場にいるような感覚を味わえる移動型ロボットなども提供する予定。

トヨタは競技会場の敷地内で選手や観客などの輸送に活用するEVも公開した。最大定員は6人。最高速度は時速19キロメートル、1回の充電で100キロメートル走行できる。ドアのないデザインが特徴で、座席をたたんで空間を作り、車いすの観客もそのまま乗り降りできるようにした。救護が必要な人を担架で搬送できる仕様も用意しており、約200台を提供する。

*写真と見出しを差し替えました。

(白木真紀)

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