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やっと来た〜通貨オプション被害事件〜

私は,平成21年3月から,デリバティブ(先物,オプション,スワップ等)と仕組み債(デリバティブが組み込まれた債券。仕組み投資信託,仕組み預金等も含む),デリバティブの研究をしていたのですが,今まで私が受任した事件は,仕組み投資信託の事件だけでした。

リーマンショック前後に勧誘された通貨オプションは,平成22年12月ころから,金融庁・マスコミにクローズアップされたわけですが,その報道と金融ADRの発達により,宣伝の上手なにわかデリバティブ被害回復業者(弁護士,税理士,公認会計士,経営コンサルティング等)が,その宣伝力によって,多くの事件を抱え込み,まじめにデリバティブ被害をコツコツ研究している弁護士のところにはあまり事件が来ませんでした。

私自身も,通貨オプション事件の相談を数件受けましたが,私自身の研究実績の未熟さ(ただし,極めて専門性が高いため,ほどんど完璧にわかっている人は少ない。デリバティブの学者・専門家も訴訟で勝てる主張・立証という観点では,十分にできる人は少ない。)と過小評価と,私の実績のなさ,大手の銀行・証券会社に対する勝訴の見込みの過小評価により,相談だけで終わり,全く受任まで至りませんでした。

このたび,平成22年7月から参加している大阪証券問題研究会での,研究の成果が評価され,同研究会の重鎮の先生から,「受任になるかどうかわからないけど,一緒に相談を受けませんか。」とお誘いを頂きました。
同研究会としては,同研究会の正会員(大阪弁護士会所属の弁護士)を誘って,正会員の教育に当てればよいのに,わざわざ兵庫県弁護士会の会員の私に対して,お誘い頂いたわけです。

それは,①私のデリバティブ・仕組み商品の研究成果と,自己の利益(売上)を二の次にして,被害回復を第一に考えている姿勢を,評価して頂いたこと,②私の成長と私の所属する神戸先物・被害研究会の発展(デリバティブ・仕組み商品被害の全国的先進国である大阪に神戸も追いつくこと),ひいては,③それらによる全国的なデリバティブ・仕組み債被害救済につながることを,広い心で考慮して頂けたことによると,私は評価しており,チャンスを頂いたことにとてもありがたく思っています。

もしこの事件が相談だけなく,受任にいたり,金融ADRなり,訴訟なりに発展できれば,私自身としては,これからは机上の研究や,他の人がやっている事件の実体験の伝聞,だけでなく,私自体が,自分の事件として,他人事ではなく,通貨オプションの研究をし,その結果が実績になり,今以上にデリバティブ・仕組み債被害回復弁護士としての信用を得ることになることになると思っています。

そういう意味では,結果を出すことが求められるわけで,身が引き締まる次第です。

この分野は,まだまだ未知の新しい分野で,よほどいい実績がないと特に優れているとの評価が難しく,多くの弁護士は実績がないのが当たり前で,やったことがない弁護士でも,研究成果がある程度出ていれば,現時点では,一定のクオリティがあるとされる試験的な先進分野です。
そう意味でもいい実績を作るべく,本当に頑張れなければなりません。

ぜひ,この成果を,神戸の研究会,大阪の研究会,全国の研究会に還元し,不当に損をさせられた多くの被害者の方たちに還元していきたいと思います。

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