記事

わずか3品目の輸出管理強化で韓国大打撃 市場関係者も驚愕

日本の化粧品の広告(写真/時事通信フォト)

サムスンのスマホも日本製品なしでは作れない(Imagine China/時事通信フォト)

「結局は日本経済に、より大きな被害が生じることを警告しておく」。こんな高圧的な言葉を日本に向けて発したのは、韓国の文在寅大統領。7月15日、ソウルの大統領府で開かれた会議での発言である。

【写真】サムスンのスマホは日本製品なしでは作れない

 発端となったのは、日本政府が7月4日に実施した対韓輸出の新たな方針だ。半導体やディスプレイの製造に必要な感光材(レジスト)、エッチングガス(フッ化水素)、ディスプレイ用樹脂材料(フッ化ポリイミド)という3品目について、従来の簡略な手続きを改め、個別に輸出許可申請を求めて輸出審査を行なう方針に切り替えるという内容だった。

 実際に韓国経済への影響はどうなのだろうか。元在韓国特命全権大使で外交経済評論家の武藤正敏氏が指摘する。

「文大統領の強気に見える発言は、実際にはかなり動揺していることの表われです。というのも、これまで日韓関係がいくら悪化しても何も手を打とうとしなかった文大統領が、今回は即座に側近であるユ・ミョンヒ通商交渉本部長を米国に派遣し、問題の仲裁を要請しました。

 韓国財界の動揺はさらに激しく、サムスンのイ・ジェヨン副会長は、文大統領が主宰する財界人との会合を欠席までして来日し、日本側との調整に乗り出した。サムスンだけでなく、情報通信事業を軸に据えるSKやLGといった大手財閥企業も代替の半導体素材を調達すべく、右往左往しています」

 措置開始後の7月8日、韓国の株式市場で800超の銘柄が暴落した。とりわけ目立ったのは半導体業界で、サムスン電子、LG、SKハイニックスなどが軒並み値を下げた。

「原因とされたのはもちろん日本の輸出管理強化です。わずか3品目の管理強化がここまで韓国経済に打撃を与えたことに、市場関係者は驚愕しました」(韓国株式市場関係者)

※週刊ポスト2019年8月2日号

あわせて読みたい

「韓国」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    新型コロナで「新手の派遣切り」

    田中龍作

  2. 2

    副外相 中国への肺炎支援に異議

    鈴木馨祐

  3. 3

    百田氏 謝礼もらう保守論客いる

    女性自身

  4. 4

    パラサイトと万引き家族は対照的

    紙屋高雪

  5. 5

    パパ活女性200人超が犯罪被害に

    NEWSポストセブン

  6. 6

    なぜネットは社会学者を嫌うのか

    津田正太郎

  7. 7

    五輪巡る批判報道に無言の圧力か

    WEDGE Infinity

  8. 8

    低調な安倍内閣も信頼感ない野党

    早川忠孝

  9. 9

    肺炎対応の官僚 不眠不休は当然?

    Chikirin

  10. 10

    福原愛が「台湾の田中みな実」化

    NEWSポストセブン

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。