- 2019年07月20日 11:25
韓国メディアからの質問と答え
2/2質問6. 日本では安倍政権はいまも人気があると言われています。安倍政権の人気の理由は何でしょうか?
それについては質問10の答えをご覧ください。
質問7. 安倍政権は最終的に改憲をめざしていると思いますか?
めざしてはいますけれど、今回の選挙で改憲の発議に必要な3分の2の議席を確保できなければ、安倍政権下での改憲のチャンスは事実上消えます。 そして、たぶん3分の2の議席は確保できません。
質問8. 安倍政権をどう評価しますか?
戦後日本の歴代政府の中で、もっとも無能で、倫理的にも知性的に最も問題の多い政府だと思います。
質問9. 今回の事件によって韓国内の反日感情がまた高まりました。この事態に対して韓国政府はどう対処すべきでしょうか?
安倍政権の対韓政策は日本人の総意に基づいたものではありません。一政権が短期的な党派的利益のために採択した政策のせいで、日本全体が評価されることを私は遺憾に思います。
韓国政府が原則的な対応をとることは理解できますが、そのことが韓国市民の間に反日感情を醸成することに直結しないことを願っています。
質問10. 最後に韓国の読者に一言お願いします。
みなさんに何よりもご理解願いたいのは、日本は敗戦国だということです。74年前に戦争に敗けて、国家主権を失い、国土の一部はアメリカに占領されたままで、彼らはこれからも望むだけの期間日本の主権の及ばない土地を日本国内に所有し続けるでしょう。
敗戦によって、日本は安全保障をはじめ、外交、エネルギーなど重要政策のほとんどについてアメリカ政府の許諾なしには政策決定できない「属国」になりました。
先人たちはこの「属国身分」を脱して、国家主権と国土を回復するために努力してきました。
けれども、現在の日本人はもう「アメリカからの自立」の希望を失っています。日本のエリートたちは、対米自立のために虚しい努力をすることよりは「対米従属マシーン」の一部に組み込まれることで、国内的なヒエラルヒーでのおのれの地位を上げ、個人資産を増やすことを優先するようになりました。
これは74年という歳月の重みの効果です。74年というのは報われない努力を続けるにはあまりに長い歳月だからです。
敗戦直後は、当時成人であった国民はかつて「主権国家の国民」であった時代のことをはっきりと記憶しておりました。それが祖国を破滅に導くような愚かな政策であったとしても、国家戦略を自己決定できるというのがどういうことかを知っていた。ですから、彼らが「国家主権の回復」というときに、どこに戻るべきなのかについてはある程度具体的なイメージがあったと思います。
しかし、私自身を含めて、現在80歳以下の日本人は「属国としての日本」しか知りません。どこに戻ったらいいのか、もうわからなくなっているのです。
韓国は日本の植民地から独立を果たしたあと、ずっと主権国家です。あなたがたは自分たちの国の運命を自分たちで決定することができる国です。日本人にはそれができないのです。政治指導者たちはつねに「アメリカからの評価」「アメリカの許諾」を求めて判断し、行動することと強いられている。
ですから、純粋な日韓関係というものは存在しないのです。われわれ日本人にとって、日韓関係はつねに「日-韓-米」の三国関係なのです。アメリカの意向を勘定に入れないで日韓関係を決定することができないからです。
ですから、今回の対韓制裁についても、ホワイトハウスが「やめろ」と言ってきたら、日本政府はただちに停止するでしょう。けれども、そのせいで安倍の支持率が下がるとか、政権を失うということはありません。それは彼が日本の国益よりアメリカの国益を優先させる、たいへんすぐれた「属国の代官」だからです。
日本人は自国の総理大臣が「アメリカの代官」だということを知っており、「代官」に求められる最優先の資質が「宗主国のボスからの信認」だと知っているからです。そして、安倍はみごとにその条件を満たしているのです。



