記事

白鵬 「問題ある言動」理由に一代年寄を認められぬ可能性も

モンゴル国籍離脱が認められた白鵬だが…(時事通信フォト)

 この1年の横綱・白鵬(34)の成績を振り返ると、「休場」と「優勝」の繰り返しである。

 昨年の名古屋場所を途中休場し、同秋場所で全勝優勝するも、九州場所は全休。今年に入ってからも、初場所を途中休場した後の春場所で全勝優勝したが、先場所は全休している。

 衰えが隠せないなかでも“出れば勝つ”からこそ、横綱の威厳を保ててきた。それが今場所、ガチンコ勢に遅れを取るようなら、いよいよ引退の二文字が現実味を帯びてくる。

 実際、それを見据えた動きも表面化している。引退後、親方として協会に残るには日本国籍取得が条件となるが、場所前の6月28日、白鵬のモンゴル国籍離脱が承認された。今後は日本での手続きに入る。

 焦点は、「一代年寄」の資格が与えられるかだ。功績著しい横綱のみ、引退後も現役時代の四股名で親方として協会に残れる制度だが、過去に認められたのは大鵬、北の湖、千代の富士(辞退して「九重」を襲名)、貴乃花の4人のみ。

「優勝回数などでみれば白鵬には十分、資格があるが、問題ある言動が多すぎる。貴ノ岩暴行事件への関与、横審によるカチ上げや張り手への警告、優勝インタビューで観客に万歳三唱や三本締めを求めるなど、横綱としての品位に欠ける言動ばかり。それを理由に協会が一代年寄を認めないとする見方も根強くある。

 そうなれば白鵬は当然、反発するでしょうから、この先、一悶着あるのは間違いない。いずれにしても、協会執行部に目を付けられている以上、稀勢の里のように7場所も8場所も休み続けることは認められないでしょう。ここからは崖っぷちの戦いが続く」(ベテラン記者)

 番付が下がることのない横綱は、“引き際”を自ら決めなくてはならない。だからこそ、難しい。

 32回の優勝を誇った横綱・大鵬は、1971年夏場所で引退。きっかけはのちに大関となる当時21歳の貴ノ花に黒星を喫したことだった。第58代横綱・千代の富士も、1991年夏場所の初日に18歳の貴花田(後の横綱・貴乃花)に敗れ、引退の時を悟った。この千代の富士と貴花田の対戦も、「初顔合わせ」の一番だった。今回も先場所初優勝の朝乃山との初顔合わせが控えている。

 12年にわたって横綱として君臨してきた白鵬にも、「その時」は確実に迫っている。

※週刊ポスト2019年7月19・26日号

あわせて読みたい

「白鵬」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    武漢閉鎖 中国の感染対策に懸念

    中村ゆきつぐ

  2. 2

    減るべくして減った日本人の賃金

    城繁幸

  3. 3

    e-Taxの確定申告 認証設計に不安

    tokyo editor

  4. 4

    1億5000万円の衝撃 河井議員疑惑

    大串博志

  5. 5

    東大卒は経済的勝者になれない?

    内藤忍

  6. 6

    進次郎氏育休に純一郎氏が激怒か

    NEWSポストセブン

  7. 7

    眞子さまが詠んだ小室氏への思い

    NEWSポストセブン

  8. 8

    ブレグジットで英BBCが危機状態

    小林恭子

  9. 9

    米作家 人口減少は日本に利ある

    文春オンライン

  10. 10

    東出不倫壊した団欒 2億円豪邸も

    女性自身

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。