- 2019年07月19日 10:11
「007に黒人女優」をめぐるいくつかの“誤解”
2/21位に輝いたのは、3代目ボンドのロジャー・ムーアで、たった7作品の中で、何と19人の女性とベッドを共にしているという。
2位は、初代ボンドのショーン・コネリーで、6作品で15人のボンドガールと、3位の5代目ボンドのピアース・ブロスナンは4作品で9人の女性と関係を持っており、1作品で2、3人の女性と絡んでいることになる。
ロジャー・ムーアが演じた3代目ボンドが、一番はっちゃけていたというイメージはあったが、やはりイメージ通り。1作でほとんど3人とラブシーンがあるということである。仕事しろよ。
ではそれに対して、クレイグが演じた6代目ボンドはどうなのか。
現在ボンドを演じている6代目ボンドのダニエル・クレイグは、『007 カジノ・ロワイヤル』(06)、『007 慰めの報酬』(08)でたったふたりの女性としか関係を持っておらず、1作品で1人の女性という、“誠実なボンド”に変化している。
同上
これもイメージ通り。やはり印象通り、クレイグ版になってラブシーンは抑え気味になっている。
ちなみに、このあとクレイグは「スカイフォール」「スペクター」の2作で主演。この2作について調べた記事がなかったので、ついにぼくは自分のライブラリーから2作を引っ張り出してきて、この記事を書くためだけに見返しましたよ。こんなことで見返すなんて僕もびっくりしましたよ、ええ。
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結論から言うと、2作のクレイグはそれぞれ2人の女性とラブシーンがある。つまり、4作で6人だから平均1.5人。やはり、抑え気味になっていることがわかる。
つまり、時代の要請なのかは定かでないが、クレイグ版ボンドはもともとプレイボーイのイメージが脱色されつつあったということである。
ちなみに、ベッドシーンが減ったことは、作品としのクオリティの著しい向上に寄与したと思われる。だって、最近のボンドは、エッチしている暇がないぐらい毎回壮絶な目にあっている。過去のシリーズと比べてもなかなかすごい。しかし、もしあそこにベッドシーンをぶち込んでいたら、間延びして退屈になっていただろう。
このことを無視して「またポリコレか」伝統を守れ()」とやっている人たちはおそらく、クレイグになって以降のボンドを観ていないのではないか、と思っている。
さて、最後になるが、ダニエル・クレイグ自身が実は、6代目ボンドに抜てきされた際、厳しい批判にあっていたことを思い出してもらいたい。
クレイグが本作への出演が発表されるとすぐに、インターネットではクレイグのボンド役に反対するウェブサイト、クレイグノットボンド・ドットコムが立ち上がり、耳が大きすぎる、金髪のボンドはダメ、じゃがいも顔、などと批判を受けた
クレイグ自身も、実は容姿を理由に最初は「007にふさわしくない!」とバッシングを受けていたのだ。
しかしどうだろう、蓋を開けてみれば前代ピアース・ブロスナンの4作を抜いて、5作目が作られようとしている。さらに、「スカイフォール」は、シリーズ最高収益を樹立した。ボンドにふさわしくないと叩かれたクレイグは、結果で批判者を黙らせたのである。
そんなクレイグは『Bond 25』を最後に降板することが決まっている。異色のボンドの最後に、異色の黒人女優007が登場する。異色づくめのフィナーレにうってつけではないか。
何はともあれ、女性の007が好きな人も嫌いな人も、来年の公開を待望しようじゃないか。あーだこーだいうのはそれからでも遅くはない。



