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憲法を考える視点ー求められる新しい「憲法の書き手」

「求められる新しい憲法」の書き手ではない。
求められているのは、新しい「憲法の書き手」の方である。

自民党は、終わったと思っている。
中曽根さんが終わったのと同様に、自民党も終わった。
復古調的色彩が濃厚な新憲法案を出したところで終わった。
新しい価値観や新しい理念、新しい理想を掲げられなかった時点で終わった。

とても過去の柵から抜け出せそうにないという姿を表に顕わしたことで、自民党はとても国民の心を鼓舞できるような存在にはなり得ないことが確定した。

憲法の改正には、衆参両院で3分の2以上の国会議員の賛成を得ることが不可欠の条件である。
自民党の改憲草案はそれなりに考えられたもので、これを熱烈に支持する人もいるだろうが、大多数の国民は殆ど何の魅力も感じないものだ。
これでは自民党は国民の2割弱の支持しか得られない政党に留まってしまう。

自民党が憲法改正の牽引役を務めるなどと息巻いても、おそらくついて行く人はほんの一握りだろう。

もっと懐を深く、広くしなければならない。
大人(たいじん)が集まる政党に脱皮しなければならない。
若人や女性が喜んで参画するような、そういう政党にならなければならない。

今の陣容でどんな改憲案を作っても虚しい作業である。
絶対に実は結ばない。

書き手を変えるしかない。
憲法の書き手を総取っ替えするしかない。
若い人たちに一から書き直してもらうことだ。

小泉進次郎が先頭に立つことが多分自民党にとってはいいことだろう。
多分、国民にとってもそれがいい。
旧態依然たる自民党、などと言われないようにするためには、そのくらいの大胆な改革が必要となる。
若い人たちの台頭を阻むような勢力が自民党の中にあるのだったら、荒療治をすればいい。
どんどん選手を交替させればいい。

結論的には現行憲法の欠陥を多少補う程度の修文作業に終わるだろうが、憲法を蘇らせるためには憲法に新しい息吹を吹き込むことがどうしても必要になる。

先が見えている人たちが書いた、迸るような生命力を少しも感じさせない憲法改正案など何の役にも立たない。

問題の所在を強調するためにあえて厳しい物言いをしておくが、今のままではどう見ても自民党は終わったと言わざるを得ない。

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