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「ロケット打ち上げビジネス激戦」という朝日の記事に思う

5月17日の朝日新聞に「打ち上げビジネス激戦」という見出しの 大きな記事が掲載されていた。 その要旨はこうだ。 すなわち韓国の多目的衛星(アリラン3号)を載せた三菱重工の ロケット(H2A21号機)が18日未明、鹿児島県の種子島宇宙セン ターから打ち上げられる。これは日本がはじめて海外から発注した衛星 国産ロケットによる発射である。しかし前途は多難だ。衛星打ち上げの 需要は年間20機前後、その半分を欧州のロケットが、残るパイを米国 やロシア、中国などのロケットと奪い合う過当競争だ・・・ 私が注目したのはその後に続く次の記述である。 ・・・韓国が自前で衛星開発するのは安全保障上の意義もある。

(韓国の衛星である)アリラン3号の打ち上げは北朝鮮を牽制する意味が ある。韓国政府はアリラン3号を「軍事衛星ではない」(教育科学技術省) とする一方で、「公共目的で使用する場合は(得られた情報は)無償で提供 する。それが国防省であっても当然拒否する理由はない」(同省当局者) と含みをもたせている。(韓国はこれまで)北朝鮮の動きを細かく見る のは米軍の偵察衛星に依存しているが、独自の衛星があれば、独自の 衛星情報を分析できることになる・・・

これはまぎれもなく軍事衛星である。 その発射を日本のロケットが受注しているのだ。 しかも金儲けとして。

周地のように迎撃ミサイルロケットと衛星ロケットとは紙一重だ。 それを我々は北朝鮮のミサイル発射実験の大騒ぎの中で見せつけられた。 日本は北ミサイルの衛星ロケット発射には大騒ぎをし、迎撃ミサイル システムまで動員して臨戦態勢を敷いた。 その日本が韓国の軍事偵察衛星の打ち上げを自らのロケットを使用して 手伝っているということだ。 れっきとした軍事ビジネスだ。

その日本は今でも北朝鮮のミサイル発射について厳しく非難し、制裁強化 を緩めない。 これは紛れもないダブルスタンダード(二重基準)ではないのか。 朝日の記事はその事を言いたかったのだろうか。 それとも単純に日本の軍事ビジネスを応援しているのだろうか。

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