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想像の斜め上を来てくれた大阪検察審査会の開示

 さて、検察審査会で、不起訴不当が出た件について。
 はっきり言う。検察審査会にはあまり期待していませんでした。

 場合によっては、被疑者に対して死刑判決を下さなければならない裁判員とは違って、単に、「裁判するかどうか」を決めるという、はるかに軽い決断をするだけであるにもかかわらず、審査員は徹底秘匿され、記者会見することもなく、議事録もなければ、どんな説明が行われ、どんな証拠が提示されたのかさえ、わからないようなブラックボックスです。

 それでも、日本の司法では、検察の捜査がおかしければ、検察審査会に審査を求めるしかありません。

 そんな検審でさえ、ご存じのように、森友事件では、一部の罪状に関して、不起訴不当議決が出ました。

 起訴相当議決と不起訴不当議決のなにが違うかといえば、起訴相当議決であれば、議決2回で強制起訴となるが、不起訴不当であれば、単に検察に差し戻しになるだけで、なんの強制力もありません。

 それでは、その違いがなぜ起こるかといえば、単に「賛成者の数」。
 つまり、どんなに議論の内容が白熱し、これは起訴すべきだろうという流れになったとしても、断固として手を上げない人が4人いれば、絶対に起訴議決は出ないというわけ。

 だからでしょう。陸山会事件の田代政弘元検事の、あそこまであからさまな虚偽公文書作成事件には、どういうわけか、よりにもよって元検察高官が、アドバイザーとして、補助弁護士に就任していました。
 そして、まったく不必要に何度も審査員を入れ替え、起訴議決が出ないようになるまで議決を引き延ばしたという疑いも。
 
 伊藤詩織さんの事件の時には、素人しかいないはずの審査員が、なぜか、プロである補助弁護士をつけないで審査したり....。

 さらに言えば、審査員選定のために、選挙人名簿から無作為抽出するだけのガラポンソフトに数千万もかけ、やろうと思えば、任意の審査員を入れることができるような奇妙な仕様にしていたり....。

 その検審に開示請求を行ったのが、今年の4月、例の議決が出た直後です。

 通常、公文書の開示は二週間程度で行われるのだが、今回は、二度にわたって、大阪検審は延長を求めてきました。文書が大量にあり、精査が必要だと。

 で、3ヶ月もかけて、その間、あたくしは、カリブでレコーディングしたり、南米に行ったりしていたんですが、その末に、やっと開示してきたその内容が、想像の斜め上を行くトンデモだった、というわけ。

 通常、文書開示で、謄写つまりコピーを求めると、高めの実費を請求される。数百枚の開示の場合、これがけっこうな支出になるので、私が代表を務める「健全な法治国家のために声をあげる市民の会」のような質実剛健な団体では、裁判所にノートパソコンとハンディスキャナを持ち込んで、スキャンするのが常でした。

(裁判所は電源も貸してくれないのだが、このスキャナはパソコンから電源を取れるので、超絶便利です)

 ところが、今回、大阪検審から電話があって、
「閲覧文書は、こちらでコピーを取ってお送りしますので、大阪までおいでになる必要はありません」

 えええ? 大阪検審、太っ腹????

 と一瞬でも思った私が甘かったのです。届いた書類は、なんとペラ8枚。
 いままで、同内容の請求で、百数十枚が開示されていたのに、たった8枚ですよ。いままでの、20分の1! しかも、全部黒塗り。これって、どこの戦前?

 いや、この数年での劣化っぷりはなんといったらいいのでしょうね。
 公文書毀棄(隠匿)事件の審査会で、公文書隠匿って、どんなジョークなんでしょう。

 とにかく、審査員をどう選定するか、については、一切極秘なんだそうです。立ち会ったはずの裁判官と検察官も、検察審査会法では「くじは、地方裁判所の判事、地方検察庁の検事及び関係市町村の吏員各一人の立会を以てこれを行わなければならない。この場合において、立会をした者は、検察審査員及び補充員の選定の証明をしなければならない。」と定められているのにもかかわらず、この立ち会いをした人も秘匿です。
 一体、なにをそんなに隠したいんでしょう?

 というわけで、本日、東京司法記者クラブで、緊急記者会見をいたしました。

プレスリリース
 
今回開示された資料
 
今までの開示と比べて、今回がどれだけ酷いかが一目でわかる資料
 
 まあ、大阪検察審査会が、大阪に来てもらいたくなかった理由がよくわかりました。ただ、これで逃げおおせたと思わないでいただきたいものでございます。

 ほんとに、明日はライブだってのに。

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