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2019年参議院通常選挙を迎えて【14】(2票制の意義と山本太郎候補の立憲野党候補応援演説の効果)

(1)今回の参議院通常選挙(今月21日投開票)の結果を決定づけるのは、「市民と立憲野党の共闘」と「支持政党なし」「まだどこに投票するか決めていない」有権者の投票行動であることを書いた。

2019年参議院通常選挙を迎えて【13】(選挙結果を決定づける2つの要因)
http://blog.livedoor.jp/nihonkokukenpou/archives/51923696.html

(2)今回の投稿で指摘することは、参議院通常選挙が2票制であること、および、立憲野党候補への「れいわ新選組」の山本太郎氏の応援演説の果たす効果である。

周知のように衆議院議員の選挙制度は、小選挙区選挙と比例代表選挙の並立制であり、有権者はそれぞれの選挙で投票権のある2票制である。

この点は、参議院の選挙制度も同じで、選挙区選挙と比例代表選挙の並立制であり、有権者はそれぞれの選挙で投票権のある2票制である。

ただし、比例代表選挙については、衆議院はブロック制で、拘束名簿式だが、参議院は全国1区で、非拘束名簿式である点で、違いがある(ほかに衆議院は両選挙に立候補できる重複立候補も認められていることなどがある)。

ということは、有権者は、選挙区選挙の投票と比例代表選挙の投票で、同じ政党の候補者(比例は政党名でも可能)に投票する選択肢もあれば、異なる政党の候補者に投票する選択肢もあるわけであるが、今回の参議院選挙では、後者の選択がどれだけ行われるのか注目される。
このことは、これまでの選挙の時でも同じなのだが、「市民と立憲野党の共闘」が選挙でも実現して以降は、とりわけ重要なので、あえて強調しておく。

(3)1994年「政治改革」以降の自民党政治は、アメリカに従属する政治と政治資金のスポンサーである経済界のための政治という自民党本来の政治をますます強めてきたが、アベ政治は、さらに、立憲主義と民意を蹂躙し暴走する政治の性格を強している。
これを阻止し、主権者国民のための政治に転換させるために「市民と立憲野党の共闘」が国会内でも選挙運動でも実現している。

それに賛同する有権者は、たとえば、いわゆる「事実上の1人区」では、必ずしも日ごろ支持しているわけではない立憲野党の候補者に投票し、比例代表選挙では、支持政党(立憲4野党)又はその候補者に投票することが可能である。
2票制だからである。

(4)若者に人気のある山本太郎氏が今年4月に立ち上げた「れいわ新選組」は、今年5月29日の立憲4野党1会派と市民連合との政策合意書に参加してはいないが、「れいわ新選組」の政策の中には、これと共通するものがある。
https://v.reiwa-shinsengumi.com/policy/

また、「れいわ新選組」は、比例代表選挙中心で、選挙区で候補者を擁立しているのは東京だけである。山本太郎氏は、今回、比例代表選挙の候補者である。

「れいわ新選組」の山本太郎候補は、今月11日、大阪の立憲野党の候補者二人の応援に駆け付け、演説している。
https://news.yahoo.co.jp/byline/aizawafuyuki/20190711-00133822/
12日は、京都の立憲野党の候補一人の応援演説をしている。
https://v.reiwa-shinsengumi.com/schedule/

(5)「れいわ新選組」は、比例代表選挙で立憲野党の票を奪うことになるとの意見がある一方、旧来の自民党支持者・保守層から支持を拡大する可能性があるとの意見もあるようだ。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190712-00012746-bunshun-pol&p=3
確かに「れいわ新選組」の団体名は革新政党では絶対命名しないだろう。

(6)山本太郎候補が立憲野党の候補者の一部ではあるものの応援演説をしたことが「れいわ新選組」の支持者や立憲野党の支持者、他の多くの有権者に対し、どのような影響を及ぼし、京都選挙区と大阪選挙区の選挙結果や投票率の引き上げ、ひいては立憲野党とれいわ新選組の選挙結果にどのような波及効果を及ぼすのか、21日の開票結果が出るまで、期待を込めて注目しておこう。

(つづく)

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