- 2019年07月17日 08:52
【コンサルティング】、7pay問題でウォルマート視察も変化!流通はIT格差が拡大する?

■セブン&アイ・ホールディングスのスマートフォン決済サービス「7pay(セブンペイ)」が開始直後にハッキングにあった。開始から3日間で約900人、合計約5,500万円の被害が分かり、メディアで大きく報じられた。
流通業界のITリテラシーの低さも露呈した7pay問題は、当社へのコンサルティング依頼がさらに増える結果となっている。
当社では流通IT先進国アメリカで体験型のワークショップを提供しコンサルティングを行っている。
世界最新・最先端の流通ITを実際に経験しながら、ITリテラシーを高めるだけでなく、様々なケーススタディから多くの成功・失敗事例を学びIT実務に耐えるコンサルティング内容となっているのだ。
流通視察は他社が行っているような売り場を見て回るのが一般的である。
一方、流通現場でイノベーションに触れながらコンサルティングを行う当社のカリキュラムは極めてレアだ。
ITリテラシーの低い流通業界では、当社のITコンサルティングがまだ認知されていないのも現状である。
米国流通研修では必ず視察するウォルマートを事例に説明しよう。
他社の研修では参加者が決められた時間内で売り場を見て歩く。ウォルマートが積極的に投資しているシームレスショッピングを体験することもなく、普通に買い物をすることもない。
店内のレイアウトやディスプレイ、商品、価格などを確認する程度だ。これではウォルマートのIT武装に触れることがない。
ウォルマートのIT武装はウォルマート・アプリにあるストアモードに表れている。
ウォルマートに行くとウォルマート・アプリが「ストア・アシスタント(Store Assistant)」のストアモードになる。GPSによりアプリの画面が自動的にストアモードに切り替わるのだ。
ストアモードとは利用者が店内に入るとGPSによりアプリの画面が自動的に変わり、その店舗で提供している各種サービスから営業時間などの店舗情報、リアルタイム混雑状況、店内にある商品のプライスチェッカー機能が使えるモードのことだ。
ウォルマートはストアモードの店舗情報に店内マップも導入した。
ウォルマート店内でお客からの最も多い問い合わせは、探している商品の売り場だ。ストアモードでストアマップを表示させ、利用者が商品名やカテゴリーを入力することで店内の在庫場所をマップ内で示す。
マップにはカスタマーサービスやトイレなども表示され、5,000坪以上のスーパーセンターでもスタッフに場所を聞く手間はなくなるのだ。ストアモードにAR(Augmented Reality:拡張現実)技術を応用した機能がアップデートされた。
新たに加わった機能はARスキャナーだ。ARスキャナーを使うと前にスキャンした商品の価格を比べれるだけでなく、レビュー数や5 ツ星評価などでも比較が可能となる。プライスチェッカーによる単純な価格表示よりも商品比較が容易なのだ。
ウォルマート・アプリの便利な機能はストアモードにとどまらない。「買い物リスト(Lists)」「リオーダー(Reorder)」「ウォルマートペイ(Walmart Pay)」「イージー・リターン(Easy Return)」とシームレスな買い物となる機能が満載している。
来年度までに3,100店に拡大するカーブサイド・ピックアップの「ウォルマート・ピックアップ・グローサリー」や巨大自販機のような「ピックアップタワー」もアプリの利用が不可欠となる。
つまりウォルマートの売り場をみるだけでは全く意味がなくなってきているのだ。
ウォルマートはアプリ開発を加速し毎日の買い物に役立てているため、アプリを使った買い物の仕方を学ばなければウォルマートを知ることにはならない。
当社のIT&オムニチャネル・ワークショップではウォルマートでオムニチャネル・ショッピングを行い、IT経験値を最大化する。巧く機能しているポイントや改善点、失敗事例を体験から学んでもらっている。
さらに当社のコンサルティングはケーススタディからクイズを出題し、流通ITリテラシーの深堀りも行っているのだ。単なる助言やアドバイスを行うコンサルティングではなくITトレーニングにより知的戦略を深める場となっているのだ。
ITリテラシーは流通ビジネスマンにとって必需品となっている。当社のコンサルティングからぜ戦略的IT思考も会得してもらいたい。
トップ画像:当社のIT&オムニチャネル・ワークショップ。ウォルマートの売り場ではアプリのストアモードでARスキャナーを使った買い物体験を行う。
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。当社が行うIT&オムニチャネル・ワークショップのような体験型コンサルティングは極めてニッチです。他でやっているところはなく、今後も3つの理由でできないでしょう。まずコンサルタントのITリテラシーが高くないとできません。IT知見も常にアップデートする必要があります。通訳を必要とするような英語力では最先端のITを知ることは無理です。
二つ目の理由に体験型にシフトするには事前の準備が不可欠となります。例えばエントリー記事にあるピックアップタワーでピックアップするには事前に注文しておく必要があります。ストアアプリもバージョンが常に更新されており、コンサルティング前に実際に使ってみてアップデート内容を確認しなければなりません。コンサルタントに労力負担が増すのです。
3つ目にアプリを実際に使ってもらうため、参加者数の少人数化は必須です。一人当たりの負担額が増えるのでITリテラシーが低い流通企業ほど二の足を踏みます。
リテラシーが低い経営者ほど、さらにITを勉強をする機会がなくなるのです。結果的に流通業界ではIT格差が拡大します。



