記事

「各党の政策ってどう違うの?」参院選投票日を前に素朴な疑問を解決するイラストがSNSで好評

《自由と尊厳の祝祭》

候補者らが各地で遊説に励む、参議院議員選挙。今月21日の投票日を前に、各党の政策を、〈増税〉や〈年金〉など7つのテーマで比較できるイラスト「政策のアレコレ、比べてみました」がTwitterで話題となっている。

イラストを作成したアカウント《自由と尊厳の祝祭》を運営するメンバーに取材した。

「政策のアレコレ、比べてみました」シリーズでは

・消費税、上げる?上げない?無くす?
・保育士不足どうするの?
・憲法、変える?変えない?
・学費ってどうなるの?
・年金どうなる?わたしの老後
・同性婚についてどう考える?
・原発って今後どーするの?

という7つのテーマに関して、注目するべきポイントがまとめられ、自民・立民・共産・維新・公明・社民・国民の各党に加え、政治団体「れいわ新選組」の政策が図つきで記載されている。

《自由と尊厳の祝祭》(一部加工)

◆「若者よ、選挙に行こう!」と言われてもピンとこなかった

イラストを作成したのは、「平和主義」「民主主義」「基本的人権の尊重」の憲法理念実現を目指し、2018年から、関西地方を中心に活動しているプロジェクト『自由と尊厳の祝祭』のメンバーだ。花岡凜さん、工藤彩音さん、長井絵里子さんの3人が中心となって作成を進めたという。

−−今回、「政策のアレコレ、比べてみました」シリーズの図を作成したのはなぜですか。

今回の画像作成は、メンバーの1人が、「選挙に向けてわかりやすく各党の政策をまとめたものがあればいいのに、正直、どれもわかりにくかったり、見にくかったりしている。いっそのこと自分たちで作ってみる?」と言い出したことから始まりました。

漠然と「選挙にいこう」と言われても、どこから始めればいいのか分からなかったし、活字だらけの表や固く感じる政治用語ばかりの記事は見る気になりませんでした。また、ヴィジュアル的にも友達にシェアしたいと思えるようなものではありません。

「もっと見やすいもの、自分たちが友達にシェアしたくなるようなものがあればいいのに」と思い、作り始めました。

−−普段から選挙や若者の投票率に関して思うところはありましたか。

選挙権を持てばいきなり新聞を毎日読めるようになれるわけでもないし、政治が好きになるわけではないと思います。政治を身近に感じさせる情報や、工夫を全くしないまま、「若者よ、選挙に行こう!」とか、「若者の政治離れ」と言われても、ピンときません。

もはや、「そういう投げかけ自体が、政治や選挙を知ろうとするきっかけをなくしているのでは?」とさえ思ってしまうこともあります。

“無関心層”というレッテルによって関心がある人、ない人を線引きしてしまっているのではないか。そんな自分たちが感じている雰囲気を払拭させられるように、まずは自分たちが目にとめたくなるようなイメージの共有からスタートしました。文章も、忙しい日常の合間にさらっと目を通せる程度の分量にするように努めました。

−−今回、選んだテーマ7つはどのような基準で選ばれたのでしょうか。

投票率が低いとされる若者に向けようと考え、当事者である自分たちの関心のあるテーマと、世間的にも取りざたされている年金、消費税のことを取り上げようと決めました。

◆各政党の公式HPで政策をすべて読み込み作成 「切り取るのは難しい判断だった」

《自由と尊厳の祝祭》

−−政策をわかりやすく記載する上で、どの部分を切り取るか、どのような表現にするかなど、判断はどのようにされたのでしょうか。

まず、各テーマのタイトルは自分たちが疑問に思うことを、親しみやすく柔らかいしゃべり口調で表現しました。そして、テーマに沿って各政党の公式HPにアップされた参議院選挙2019に向けた基本政策や理念、マニフェストを調べました。

どの部分を切り取るかというのは難しい判断でしたが、基本的にはテーマに沿った各党の政策をすべて読み込み、その中でもっとも端的に当該の政党の政策を表している箇所を抜き出しました。また、なるべく提示されている文章をそのままのせることを意識しましたが、「大胆に」や「思い切って」などの表現は具体性に欠けるので基本的に切り捨てています。

今回の画像作成に関わった人はみんな社会人で昼間は働いているので、通勤途中の電車の中や、昼休み、帰宅途中、帰宅後、もしくは仕事終わりにメンバーで集まって一緒に議論しながら作業するということもしばしばありました。

−−作成する上で難しかった点、悩んだ点などはありましたか。

まず、政党の政策に関する文章をこれだけ多く読むのは初めてだったので、そこに大変さはありました。しかし、こうした作業を通して自分たち自身がとても勉強になったことも事実です。

また、「ポイント」としてあげている論点をまとめることにも苦労しました。「ポイント」は各テーマにおける政策比較の前提となる情報です。事実を明記することは当然ですが、それぞれのテーマごとに多くの論点があり、それを多くても3つ程度に絞り込む作業の過程ではメンバー内でも多くの議論を交わしました。さらには、普段政治や選挙に触れていない人たちにもわかるように説明するという点でもかなり頭を悩ませました。

−−Twitter上では「わかりやすい」「難しいと思っていた政策が理解できた」など好評を博していますが、みなさんの反応をどう受け止めていらっしゃいますか。

こんなに大勢の方に見ていただいていること、本当に信じられない気持ちです!

もちろん、私たちの作った画像だけでなく、もっと詳細に各政党の主張や政策、過去の言動などを自分で調べて、それから選挙にいってもらえたらベストです。そのためにツイートでは、私たちが参考にした各政党の政策ページのURLを上げています。

なによりも少しでも多くの方が投票に行ってみようとするきっかけになればと思います。

あわせて読みたい

「参院選2019」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    韓国また勝手に勝利宣言の可能性

    tenten99

  2. 2

    話通じぬ韓国に「もう駄目かも」

    やまもといちろう

  3. 3

    米にも露呈した文大統領の異質性

    木走正水(きばしりまさみず)

  4. 4

    竹島で揺るがない日韓関係を築け

    舛添要一

  5. 5

    「僕とSEXできる?」障害者の疑問

    水島宏明

  6. 6

    「韓国は中露の標的に」北が予言

    高英起

  7. 7

    自民議員が共産・志位氏に指摘

    和田政宗

  8. 8

    「大人の対応」が通用しない韓国

    笹川陽平

  9. 9

    放射能カード切る文在寅氏の狙い

    文春オンライン

  10. 10

    埼玉補選 山本太郎氏の出馬期待

    早川忠孝

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。