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世界に広がる中国製麻薬原料

メキシコ側の2012年5月9日の報道で、4月30日、太西洋側のVeracruzの港で32トンの合成麻薬原料になる化学原料が摘発されている。積み荷は中国から出荷され、硝酸アルミニウムaluminum sulfateと偽って登録された中身は、広く合成麻薬原料に使用されるメチルアミン  Methylamine.だった。輸出会社、摘発された人数などの報告はされていない。これらの原料が合成麻薬synthetic drugsに製品化され、コカインの流通が難しくなった米国に大量に密輸される。過去には、麻薬組織ラ・ファミリアが一手にメキシコ中央部の秘密工場で製造していたが、この組織の弱体、分裂後はシナロアカルテルやセタスがホンジュラスやグアテマラなどへ持ち込み、秘密の工場で加工している形跡がある。参照記事 地図のハリスコ州では過去から現在も多くの麻薬工場が発見され、近くのコリマ州ColimaマンサニージョManzanillo 港では2012年1月に32トン、その後27トンの中国からの化学原料メチルアミンが摘発されている。この中国製化学原料で製品化された合成麻薬メタンフェタミン420キロの価値は16億2750万ペソ(約98億5882万円)であると軍の報告にあるそうなので、1キロ2千万円の計算になります(恐らく末端価格)。参照記事 メキシコ麻薬国際流通経路

リンク先を見る中国からのメキシコへの麻薬原料の輸出は、ここ十年近く確認されているが、
いくら医薬品、肥料の原料名目で輸出されるとはいえ、中国側が違法輸出を規制してと聞いたことがない。世界中へなら相当な量で、このような工業原料に中国国営工場がからんでいる可能性は高く、この仮定は汚職官僚、役人の存在を想像させる。言いかえれば、中国は、国家がらみで麻薬に絡んでいる可能性があり、中国の急成長で原料価格が安くなり、麻薬組織が買い付けやすくなっているという皮肉な結果にもなっている。中国が経済進出する場所には、必ずと言っていいほどにニセ商品、ニセ医薬品、麻薬が送り込まれる。世界はこの中国の二面性に対し正面からものを言うべきで、発展する大国でありながら、他国の麻薬犯罪を底でささえる事実は、世界が中国に敬意を示さない大きな理由でもある。個人的だが、どんな高位の中国官僚であっても、恐らくこのようなビジネスに間接的に関係しているのではと想像し、彼らの着ている高価なスーツでさえも、汚い金で買ったのかと思ってしまう。中国の人権についいては中国のマスコミも書くようになってきたが、この闇経済については書かれることがほとんど無く、それほどに書くこと事態が危険なのだろう。長く麻薬犯罪を追っているのも、実は中国との関係が暴かれる日を期待してのことで、このことは日本の合成麻薬犯罪とも関係してくる。日本の麻薬犯罪:参照資料

上の記事を書き込みしている最中に、今度は太平洋側で摘発が起きた。
2012年5月13日:太平洋側、ミチョアカン州の港 Lazaro Cardenas port in Michoacanで、合成麻薬メタンフェタミン methamphetamineの原料と思われる中国からの違法な積み荷136トン(缶にして1748本)が摘発された。コンテナ、または船の最終目的地は中米ホンジュラスHondurasだった。積み荷の目的地がメキシコかホンジュラスカは確認できていないが、中米ではここ数年で合成麻薬の摘発が急増していて、2010年から2011年のメキシコの隣国グアテマラGuatemalaでの摘発量は4倍になっている。2011年10月にグアテマラで押収されたメキシコのLazaro Cardenasを経由した化学薬品(恐らく中国製)は200トンだった。
これらの原料で、ホンジュラス、グアテマラのジャングルや農場で生産された合成麻薬が、メキシコ麻薬組織の手で米国へ密輸出される。参照記事

2012年1月には、シナロアカルテルがグアテマラの秘密の工場へ送り込持とうとした合成麻薬原料が数百トン規模だと報道され、実際グアテマラで2011年12月に限っても、摘発された化学材料は675トンに上る。2011年のグアテマラでの年間摘発量は1600トンとメキシコでの1200トンを上回っている。しかし、2011年に世界で摘発された合成麻薬は65トンでしかない。参照記事

過去ブログ
「国の半分は俺たちの領地だ」とセタス グアテマラ シナロア・カルテルの「カリブ海ルート」判明 メキシコ中南米の巨大犯罪集団 MS Maras

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