- 2012年05月16日 08:00
優れた戦略にある3つの特徴は?
つい最近、ビックカメラがコジマを買収するという BIG NEWSが大騒ぎされていましたよね。
家電量販店の売り上げ一位の座を譲らないヤマダ電機 に対抗しようということですが、実はこの2社が手を組んだとしても、売上高は約1兆円規模。
これは首位のヤマダ電機の半分程度だそう。
地デジ対応などで少し前までは電機業界もバブルでしたが、その騒動も落ち着いた今、なかなか厳しい競争となっているようです。
それにしても、都市型店舗であるビックカメラが不採算だった駅近の50店舗を閉鎖して、郊外店舗を得意とするコジマを買収することはかなり大きな戦略転換。
これからは郊外の大きな店舗ならではの強みを活かして、電化製品だけではない商品展開も始まるのではないでしょうか?
優れた事業戦略の条件とは?
そんな企業の方向性を大きく変えてしまう”事業戦略”。
もちろんこれは企業だけの話ではなく、私たちの生活の中でも自分のなかのタイムラインを考えたり、計画を立てたりすることは「自分戦略」を考えていると言えますよね。
大前研一 戦略論―戦略コンセプトの原点/大前 研一
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大前研一先生の論文【事業戦略の本質】によると、 過去に起こった成功パターンを見て判断すると、 優れた事業戦略には次のような3つの特徴があるそう。
- 市場が明確に定義されていること
- 企業の得意分野と市場のニーズが一致していること
- カギとなる成功要素において、競合に比べ優れた実績を発揮していること
1と3はなんとなく予想がつきますが、 2の「企業の得意分野と市場のニーズが一致していること」というのは 言葉は簡単ですがなかなか奥深い・・・ 市場のニーズを理解することはもちろんですが、 その前に自分の得意分野をきちんと把握しておく必要があるんですよね。
個人の話で言うと、いわゆる「自己分析」というもの。
企業が自社を分析するのはなかなか難しいですが、
大前先生は同じ論文で、あの有名な指標を提示してくれています。
戦略の三角形「3C」という考え方
自社を判断する材料となり、戦略策定のキーとなるのが、
企業(Corporation)、顧客(Customer)、競合(Competition)という三つの視点。
大前先生はこれを「戦略の三角形」と呼んでいますが、
これって・・・・皆さんお馴染みの「戦略の3C」ですよね。
経営学ではお馴染みのフレームワークですが、3Cは誰が考えたのか? どこか海外の有名な学者が考えたと誤解している方も多いのではないでしょうか? 実はこの「3C」という考え方は、大前研一先生が確立したフレームワークだったんですね!
顧客:市場はどこか?ターゲットは誰となるのか? 顧客は競合のどんなサービスと、自社を比べるのか?
競合:競合は顧客に対してどのような価値を提案しているのか?
企業:自社のどのような強みを活かして、顧客に価値提案ができるか? 競合他社とは違ったかたちで、顧客のニーズにこたえられるか?
顧客—企業(自社)—競合・・・ それぞれの視点でのニーズと目的が合致して初めて! 良好な関係が維持されるので、ここでも一貫した意思決定が必要だということです。
コジマに助けられるビックカメラ?
なるほど・・・
優れた戦略に共通しているのは、この3つのCを俯瞰的に見れていることとそれらを一つずつチェックするのではなくて、
顧客がこうだから、競合はこうなっている、そんな中、自社はこういう状態だから、こういう意思決定をする、と。
一貫した意思決定をしているということなんですね!
そう考えると、今回のビックカメラとコジマの戦略は、 現状の電化製品市場の縮小を先読みした意思決定なのかも?
競合としてなかなか超えられないヤマダ電機と、戦うのではなく共存するかたちで生き残るためにはビックカメラにとって「郊外」というポイントをおさえたコジマは 、自社の強みを補強するための強力なパートナーだったのではないでしょうか。
今後の展開も目が離せませんね! 最後までお読みいただき、有り難うございました。



