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- 2019年07月13日 06:55
最新のiPhoneにも引けを取らない快適さに驚いた!ソニーの最新フラッグシップスマホ「Xperia 1」の動作速度や安定性をチェック【レビュー】
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ゼロから始めるスマートフォン
NTTドコモおよびau、SoftBankから発売されたソニーブランドの最新フラッグシップスマートフォン(スマホ)「Xperia 1」(ソニーモバイルコミュニケーションズ製)。筆者もNTTドコモ向け「Xperia 1 SO-03L」を購入してレビューをしています。
Xperia 1は超縦長画面「シネマワイドディスプレイ」やトリプルリアカメラが注目されていますが、基本性能も最新のハイエンド向けチップセット(SoC)「Snapdragon 855」や6GB内蔵メモリー(RAM)などを搭載しており、Xperia史上で最高スペックとなっています。
そこで今回は第1回目の外観・同梱品、第2回目の持ちやすさ、第3回目の映像体験の紹介に続いて基本的な動作速度や安定性についてチェックしましたので筆者の感想を交えながらお送りしたいと思います。
【非常に速く、安定している】
驚きました。同時に「Xperiaはここまで良くなったのか」と感心しました。これまでのレビューでも書いていますが、筆者はここ最近「iPhone」をメインに使っており、ハイエンドのAndroidスマホはしばらく使っていませんでしたし、買ってもいませんでした。スペックは高いのだけど、どこか動きがぎこちなかったり、ちょっとしたことでエラーやフリーズが発生する、人気のゲームも思うように動かない……せっかく高いお金を出して買ってもそんな感じだったので、Androidのハイエンドモデルには辟易していました。
でも、Xperia 1はそういったその負のイメージを完全に吹き飛ばしてくれました。最新のiPhoneからXperia 1に乗り換えても動作面で何らストレスを感じることなく使えています。
どうしてこんなにも良くなったのでしょうか。最新のSnapdragon 855が優れているのでしょうか。よくわかりませんが、とにかくアプリのインストールや起動、画面遷移・スクロール・ピンチ操作時の動き、ゲームでのタッチ精度・反応速度など、すべてが高速かつ安定していて、動作面での不安やストレスをほとんど感じなくなりました。
プラットフォームが違うので同軸で評価できないところはあるものの、例えば、単にアプリをインストールするだけならXperia 1の方が圧倒的に高速で快適です。
基本的な動作がこれだけきちんとしているからこそ、ワイドシネマディスプレイやらトリプルカメラといった付加価値にも触れてみようかなという気になれるんですよね。
過去、Androidスマホの緩慢な動きに嫌気がさしてiPhoneに乗り換えたという人は、Xperia 1に限らず最新のハイエンドAndroidスマホを一度試してみて欲しいです。大きな成長を感じられるはずです。
【ベンチマークの結果にも満足】
定番の「AnTuTu Benchmark」と「3DMark」を走らせてみました。AnTuTu Benchmarkのスコアは「355570」となりました。他の評価サイトを見てみてもXperia 1 SO-03Lのスコアは大体このくらいになっていたので信用できる値だと思います。前作の「Xperia XZ3」のスコアは大体26万点でしたので14%程度スコアが上がったことになります。自分では測っていませんが、Galaxy S10やGalaxy S10+、AQUOS R3(どちらもNTTドコモ版)も35万点台のスコアとなるようです。また筆者がメインで使っている「iPhone XS」は「361827」というスコアに。ベンチマーク上では最新のハイエンドAndroidスマホと最新iPhoneは大体同じくらいの評価となるようです。
一方、3DMarkでは「Sling Shot Extreme」のOpenGL ES 3.1のスコアが「5748」、Vulkanのスコアが「4815」となりました。Xperia XZ3ではOpenGLのスコアが4500程度、Vulkanのスコアが3400程度だったようなので、グラフィックス性能も大幅に上がっています。
実際に負荷の高そうなゲームを少しだけプレイしてみました。PUBG MOBILEやフォートナイト、ウイニングイレブン2019、Vainglory、デレステ、パズドラ、Pokemon GO、ハースストーン、このあたりはまったく問題なくサクサク動いていました。タッチの反応や精度にも違和感を感じませんでした。
【不足しがちなストレージ容量】
スペック的に残念に思ったのが、内蔵ストレージの容量です。大抵の他のハイエンドスマホが128GB以上のストレージを積んでいるところ、Xperia 1の日本向けモデルではストレージが半分の64GBしかありません。microSDXCカードなどの外部ストレージに対応していないiPhoneでさえこれまで64GBモデルでやりくりしてきましたし、最初は64GBでも問題ないと思っていました。
しかしながら、Xperia 1を使いだしてしばらくして64GBでは厳しいと思うようになりました。それほどヘビーに使っているつもりはないのにあっという間にストレージの使用率が90%を超えてしまったからです。
内訳をみると、使用中の約56GBうちシステムで13GB、写真と動画で10GB、ゲームで18GB、その他のアプリで15GBを使っていました。写真と動画はCinema Proで撮影したものを含む4K動画が幅をきかせていました。
ゲームは重量級から軽量級のものまで合わせて10個以下、その他アプリは動画・音楽配信系アプリと画像・動画編集系アプリが上位に来ていました。
Xperia 1に限らずハイエンドモデルでは扱うコンテンツがよりリッチになるので知らず知らずのうちに容量を食ってしまうんですね。加えてXperia 1は4Kディスプレイや映画撮影アプリのCinema Proがあったりして4K動画データを扱う頻度が他機種よりも高いわけです。