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  • 2012年05月15日 22:50

中国の住宅所有に関する様々な不備

『広州日報』がなかなか興味深い記事(中国式“自有住房”千万别当真) を掲載していたので、これについて少し。

1 記事の紹介

最初に簡単に記事の紹介をさせてもらいます。

南西財大和人民銀行が公表した『中国家庭金融調査報告』によると、中国で都市戸籍者の住宅保有率は85.39%、農村戸籍者の場合は94.60%で、世界平均の60%を超えており、2011年に都市部での一世帯当たりの平均住宅保有率は1.22となっている。

表面的にはこの数字はとてもすばらしいが、具体的な中国の国情を見ると、全然素晴らしいことでもないし、本気にして良いものでもない。

外国と比較して、中国の商業住宅は最多で70年の土地使用権にしか過ぎない。一旦土地使用権の期限が切れると、回収されてしまう。つまり、「自己所有住宅」と言っても、実際は最長70年借りている「借り家」に過ぎない。

農村の住宅所有率は高いが、財産権はより不完全で、ひどいものになると自由に売ることができないものもある。そういう意味でとても本当の「自己所有住宅」とは言えない。

更に現実の負担も考慮しなくてはいけない。現在中国の大・中都市の住宅価格と収入を比べると、10対1~20対1であり、国際的に合理的とされる基準の3~6倍となっている。

また、調査によれば、91.1%の者が住宅購入に当たり、住宅ローンを利用しているが、返済が月月収の50%以上を占めるものが、31.8%となっており、かなり重い負担となっている。

2 個人的感想

こうした高負担となる1つの原因が、中国では結婚にあたり男性側が住居(マンション)を確保しておかなければならないということがあげられます(中国における婚姻費用)。

どうしても若い時は給料が安いため、結婚適齢期の時に住宅ローンを組むとこれだけの高負担となってしまうわけです。中には親が金持ちでポンと出してくれる例もなくはありませんが(農村出身の彼女との結婚を迷っていたら実はお金持ちだった)、あくまで例外的事例です。

都市部で一世帯当たりの保有住宅が1を超えているのは、投資のために持ってる者が多いということを意味していますが、今後中国の不動産価格がどのように変化するかは、予断を許さないといったところかと考えます(中国の不動産価格の下落)。

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