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本誌新人記者「田口淳之介」初公判で倍率53倍に打ち負かされる

 7月11日、元KAT-TUN田口淳之介と女優・小嶺麗奈の初公判が東京地裁で開かれた。公判は14時からなのだが、傍聴希望者が多いだろうという理由で抽選制に。傍聴したい本誌新人記者は、整理券を入手するため、朝早くから日比谷公園に向かった。

 霞が関駅B2出口から出て、日比谷公園に入ると、「裁判所」と書かれた腕章を巻いたスタッフが数人待機していた。教わった道を10分ほど歩き、9時半を過ぎたころ、白いテントが張られた場所に到着。

 長蛇の列を予想していたが、時間が早かったのか、報道陣しか見当たらない。とりあえず、スタッフさんに緑色のリストバンドのような整理券を右手首に巻いてもらう。バンドに書かれた「No.14788」が自分の番号で、抽選結果も番号で張り出されるという。

 そのまま歩き始めると、前方からリポーターの女性とテレビカメラが向かってきた。「すみません、NHKなんですけど、お話聞かせていただいてもいいですか?」と笑顔で迫られた。

 どうやらファンに間違われたようで、「すいません、違うんです、FLASHなんです……」と言ってお断りする。リポーターの笑顔が一瞬でしぼんで、なぜか申し訳ない気持ちになる。その後も、同じようなことが3、4回も……。

 報道陣は「田口ファン」のコメントを取るべくテント脇でたむろしていたが、来るのは報道臭のするおじさまばかり。やっと1人、おしゃれで可愛らしい、今っぽさのある女の子が登場した。

 その子が「田口君のファンで……」と言い出した瞬間、各社のカメラやリポーターが続々と集結する。

 女の子は、詰め寄る報道陣に若干戸惑いつつも、「きちんと罪を償ってもらって、また田口くんの素敵な笑顔を見られればいいなと思います」ときれいなコメントを出していた。撮り終わったカメラマンがぼそっと「コメンテーターみたいだな」とつぶやいたほどだ。

 当選発表は11時半。あと2時間はあるので、そのへんをうろうろすることに。テントの真正面にあった小高い丘を登って反対側を見てみると、いきなり目の前に200人ほどの行列が目に飛び込んできた。

「あれ? もしかして整理券もらったらここに並ぶのか?」と一瞬焦ったが、よくよく見ると、行列にいる人たちは腕に整理券をつけていない。

 よくわからなかったので、近くにいた警備員さんに聞いてみると、「ああ、あれはマスコミが傍聴席を取るために集めたバイトさんたちです。バスでまとまって来るので、いったんここで整列してもらってから整理券を配るんです。まだまだ、続々来ると思いますよ」と教えてくれた。

 言葉通り、次々と団体が押し寄せ、10時半頃からは、団体への整理券配布も始まった。配布後、ベンチに座っていた女性は、「CLAP&WALKという番組観覧サイトに登録していたら、『人手が足りない』って依頼が来て。時給制じゃなくて、決まった金額をもらう形です。ちょっと金額は言えないんですけど、あんまり多くはもらえないですよ」と話していた。

 11時を過ぎたころ、のどが渇いたので、屋台っぽい売店でお茶を買う。日に焼けたおじいさんが、「今日はあれだろ、田口なんとかっていうジャニーズの奴。かなり並んでるっぽいね。でも、俺が知る限り、酒井法子のときが一番人が多くてやばかったよ」と教えてくれた。

 後で調べてみたら、2009年10月の酒井法子初公判は、わずか20席を6615人で取り合い、約330倍の倍率をたたき出したという。

 そうこうしていると、ついに結果発表の11時半に。発表場所はいくつかあり、自分は白いテントの近くにある桜門付近に待機。塾で使うようなホワイトボードに当選番号が張り出された。「14688」「14769」「14778」「14933」……ダメだ、自分の番号は「14788」。ハズレた。数字が若干似ているぶん、後ろ髪を引かれる思いで何度も確認したが、やはりハズレだった。

「当たりました?」と、隣にいた金髪の女の子に聞いてみると、彼女もハズレ。話していくと、なんと現在高校1年生だという。

「有名人の裁判傍聴をしてみたかったんです。ネットでいろいろ調べていたら、傍聴券交付のページが出てきて。名前は書いてなかったけど、大麻取締法違反って書いてあったし、田口君の初公判は今日だってニュースがあったのでわかりました。

 もう待ち時間が長すぎて一瞬帰ろうかと思った。学校? 遅刻ですね(笑)。マスコミの人たち、私が田口君のファンだと思って取材してきたけど、別にファンじゃないし、全部適当に答えちゃったな……」

 ハズレだった以上、用もないと思い、そのまま2人で話しながら駅に向かった。電車の中で、付けたままのリストバンドを外す。そのとき初めて気づいたが、バンドには「注:本整理券をはずした場合は、当選番号であっても無効となります」と書かれていた。じゃあ、アルバイトの人たちは、一体どんな方法で記者に当選券を渡しているのか。そこはちゃんと見届けてから帰ればよかったと、動き出す電車の中で後悔した。

 実際の裁判では、小嶺被告がパニック障害や田口ファンからの過激な嫌がらせについて打ち明けたり、田口被告について「交際を続けるなら結婚したいと思っています」と発言したりする場面があったという。

 一方の田口被告も「僕も彼女と一緒で、交際を続けていきたいと思っています」と話したという。わずか24の傍聴席に対して並んだ人数は1265人。53倍の倍率は、残念ながら私には手が届かなかった。

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