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AIが株式ポートフォリオを提案する新サービスは「老後2000万円問題」の解決策になるか?

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6月3日、金融庁は「高齢社会における資産形成・管理」という報告書のなかで、今後年金が実質的に減額されることで、老後の生活資金として2000万円必要になることについて言及した。

同書で金融庁は資産形成の自助努力を呼びかけており、「投資」が国民から注目されている。

金融庁は、2001年から「貯蓄から投資へ」を政府方針として掲げていた。しかし、日本銀行調査統計局の「2018年第4四半期の資金循環」によると、2004年から2018年まで家計金融資産の現金・預金の割合はほとんど変わっていないのが現状だ。

つまり、政府方針で「貯蓄から投資へ」を掲げているにも関わらず、この14年間で国民の貯蓄が投資に回されることはほとんどなかった。

また、日本銀行調査統計局が2018年8月14日に発表した「資金循環の日米欧比較」によると、日本の家計資産の投資の割合はユーロ圏より2倍、米国より3倍も低い。諸外国に比べ、いかに日本人の投資に対するハードルが高いのかがわかる。

そんな投資へのハードルが高い日本人に紹介したいサービスがある。SMBC日興証券と、将棋AIで有名なHEROZが共同開発した「AI株式ポートフォリオ診断」だ。

AIが効率的な株式ポートフォリオを提案

AI株式ポートフォリオ診断とは、ユーザーのリスク許容度を踏まえ、より効率的な運用が期待できるポートフォリオを提案するサービスだ。

決算データや株価データを学習させた株価予測AIが国内株式上場銘柄の株価データを分析し、1ヶ月先の期待収益性を予測する。

その予測を基に、個々人にあったポートフォリオを提案するというものだ。SMBC日興証券のダイレクトコースを契約しているユーザーなら、誰でも利用できるという。

AI株式ポートフォリオ診断の使い方を、実際に見せてもらった。



ポートフォリオの提案か診断かを選択した後、投資金額と購入検討中の銘柄をひとつだけ選び、銘柄を購入する市場を選択。



最後に自分のリスク許容度を選択すれば、準備完了だ。ちなみに自分のリスク許容度がわからない場合は、いくつかの質問に答えることでその数値まで診断してくれる。



こちらがポートフォリオの提案結果。AIが投資金額やリスク許容度などから、3タイプの提案をしてくれる。リスクが10段階、期待収益が6段階で表示される。



自分が選択した銘柄と相性がよく、かつ指定した条件を満たすポートフォリオを提案してくれる。

一般的に個人で株式投資をする際は、企業の決算書の分析やチャート分析(株価や為替などの将来の値動きを価格や出来高などの過去の動きから予測する分析)は不可欠だが、初心者にとっては非常に難解かつ煩雑だ。

これらの煩雑な作業が、日本人の株式投資に対するハードルの高さの原因でもあるだろう。AI株式ポートフォリオ診断を使えば、煩雑な分析をすることなくAIが投資のサポートをしてくれるのだ。

ではAI株式ポートフォリオ診断を使えば、必ずAIが収益を上げてくれるのだろうか?



――棚橋氏(HEROZ株式会社)
「期待収益はEからSで評価されますが、Sだからと言って必ずしも利益が出るわけではありません。そのときの市場でより良いものをS評価とします。
たとえば、リーマンショック直後の株式市場では、どの株式を選んでいても大抵損失が出るでしょう。しかしそのなかでも損失がより少ないものをAIが選んでくれます。
つまり、絶対的なリターンを当てるのではなく、市場が下げ相場であればそのなかで一番下落幅の低い株を提案してくれるわけです」

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