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「漫画村」元運営者拘束は“一罰百戒”となるか 「海賊版サイト」も多様化



 フィリピンの入国管理局はマニラの空港で7日、星野ロミ容疑者(27)を拘束した。星野容疑者は、人気漫画を無断で公開する海賊版サイト「漫画村」を運営しており、日本の捜査当局が著作権法違反容疑で行方を追っていた。星野容疑者は今後、日本に強制送還される見通しだ。

 「漫画村」をめぐっては2018年2月、衆院予算委員会で海賊版サイトの現状と対策が政府に求められたことで議題に。同年4月11日にGoogleが「漫画村」をブロック。13日に政府は「漫画村」を含む3サイトを悪質サイトと名指しし、緊急対策案としてプロバイダーに接続遮断を求め、17日に「漫画村」に接続できなくなった。10月4日、「漫画村」を引き継いだとされる「漫画塔」が公開されたが、9日に閉鎖された。



 「漫画村」は、去年までに7万冊以上の漫画をインターネット上に無料掲載し、被害額は約3200億円とも試算されている。こうした「海賊版サイト」はなくならず、アクセスするだけで閲覧可能な「オンラインリーディングサイト」、漫画などを紙芝居化し投稿する「動画投稿サイト」、海賊版サイトへのリンク集を集めた「リーチサイト」は今も存在する。

 根強く残る海賊版サイトに対して、2012年に設立された出版広報センターは正規の出版物につける「ABJマーク」を作り、このマークがあるサービスは安心だとして利用を促している。しかし、海賊版ワーキンググループに聞いてみると「残念ながら海賊版対策に特効薬はない。今後も対策などあらゆる努力を継続していくが、読者・ユーザーも含めた皆さまの協力をお願いします」と呼びかけている。



 『ニューズウィーク日本版』編集長の長岡義博氏も「『少年ジャンプ』は一番多い時で500万部売れていたが、今は半分以下にまで減っている。業界自体が先細りしている中で、海賊版サイトにやられてしまうと死活問題」と嘆きつつ、一方で「ブロッキングというのは“通信の自由”にも抵触するので、簡単に認めるのはどうか。こういった摘発で一罰百戒になればいいと思うが、いたちごっこになってしまう難しさがあると思う」と懸念を示した。
(AbemaTV/『けやきヒルズ』より)

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