- 2019年07月10日 11:11
「青野さん、取材やTwitterばかりで仕事できてるんですか?」と聞いてみたら、マネジャーが本当にすべきことが見えてきた
2/2理想に立ち帰れば、任せるべき仕事が見えてくる
しかし、そもそも他人に仕事を任せることに、心理的な抵抗はないんですか?
任せるどころか、「自分がかかわることについては、何でも自分が握れていないと気がすまない」という人も少なくないと思うのですが。
それはないですね。もうあきらめているんです。
あきらめている?

僕たちの企業理念は「チームワークあふれる社会をつくる」ですよね。そんなに高い理想を本気で達成しようとすると、どうしたって仕事があふれてしまうんですよ。
高い理想を追求しようとすれば、あきらめて他人に任せるしかないほど、たくさんの仕事が自然と出てくると。
そうです。そして、サイボウズはもう800人を超えるチームになっています。もうすべてを完璧に把握するなんて無理ですよ(笑)。
だからあきらめています。「すべてを把握すること」が、理想につながるわけでもないと思いますし。
常に「それが理想につながるか」が基準なんですね。
はい。だから言い方を変えれば、「自分自身がやることが理想につながる」と思うことは、他人に任せず、自分でやればいいと思います。
そう考えると、仕事を他人に任せられない人は、「そもそも何がやりたかったんだっけ?」と、理想に立ち戻ることが必要なのかもしれませんね。そうすれば、「他人に任せるべき仕事」が見えてくるはずです。
マネジャーが自分ですべきことはそんなに多くない
なるほど。「自分じゃないといけない」と思い込んでいること、僕もありそうです。
僕も以前は自分が「エースで4番」だと思っていたことがたくさんありました。
けど、もっとすごい球を投げたり、もっとよく打てたりする人が周りにはいて、任せてしまったほうがいいこともあると少しずつ気づいたんです。
最近はむしろ、メンバーに任せられることが本当に多くて、僕の仕事はいずれなくなっちゃうんじゃないかなとさえ、ときどき思いますよ。

では、青野さんはいずれ社内無職に?
そこまではないと思いたいですね(笑)。というのも、やはり経営者が自分でやるべきこともあるとは思っているんです。
「広報活動」と「意思決定」は最初に言った通りです。あとは「価値観の番人」。これはわたしのようなマネジャーの役を担う人間にとって、重要な仕事だと思っています。
価値観の番人?
サイボウズでは、「理想への共感」「公明正大」「自立と議論」「多様な個性」という価値観を、みなさんに大事にしてもらっていますよね。
この価値観から逸脱した様子が社内で見られないかだけはよく見守って、必要なら声をかけるようにしています。
より高いパフォーマンスで社員が働けるように、風土の番人をしているということですか。
はい。そして、これもやっぱりグループウェアが役立っていますね。
いろんな人たちのやっていることや考えていることが見えるので、それを見つつ、声をかけたり、改めてメンバーみんなに発信したりしています。

なるほど。
逆に言うと、マネジャーがすべきことって本当にそれくらいなんじゃないかと思いますね。
意思決定と、チームの価値観を守る活動。そして、経営者なら広報活動。あとは、誰かに任せてみてもいいんじゃないでしょうか?
そこまで具体的になると、今日からでも任せられそうな仕事が見えてきそうですね!
今日はありがとうございました。青野さんがTwitterばかりしているわけでもなく、社内無職になるわけでもなさそうで、安心しました(笑)。
サイボウズのこともツイートしていますからね! 仕事はしっかりしているということで、ご理解よろしくお願いします(笑)。
ガルーンなら、共有したスケジュールに添付資料を貼るだけ!
— 青野慶久/aono@cybozu (@aono) 2018年10月23日
『会議は印刷から始まってるんだ!』
会議前の最重要任務。
https://t.co/xT3fHr3kSZ #Cybozu #Garoon #ざんねんな情報共有ずかん
文:多田慎介/撮影:内田明人/企画編集:吉原寿樹



