- 2019年07月10日 11:11
「青野さん、取材やTwitterばかりで仕事できてるんですか?」と聞いてみたら、マネジャーが本当にすべきことが見えてきた
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時短だ、働き方改革だというけれど、目の前の仕事はいそがしくなる一方。「もっと部下や後輩に業務を任せたほうがいい」なんて言われても、現実にはなかなか難しい。そんな悩みを抱えるマネジャー・リーダーは少なくないと思います。
うまく人に仕事を任せていくためには、どんな心構えや工夫が必要なのでしょうか。
さまざまなメディアに顔を出し、選択的夫婦別姓の容認を求める裁判に挑み、Twitter(@aono)でも積極的に発信するサイボウズの代表取締役社長・青野慶久。「なんだかいそがしそうだけど、経営者としての時間はどう確保しているのだろう?」
不思議に思ったサイボウズ社員が、直接聞いてみることにしました。
仕事をたくさん任せています
よくメディアに出られたり、Twitterでツイートされていたりしますが、青野さんって、経営の仕事は本当にできているんですか……?
ははは。これ、たまに言われるんですよね。この前は社外の方にも言われました(笑)。

意外かもしれませんが、メディア出演やTwitterといった広報活動には、3割ほどしか時間は割いていませんよ。残りの7割は、「意思決定」という経営の大事な仕事に費やしています。
メディアでの活動があれだけあって3割? それで残りの7割の時間は、一体どう時間を割いているのですか?
なんでしょうね。あるとすれば、仕事をたくさん他人に任せていることでしょうか。
直接かつ簡単に仕事を任せやすい仕組み
仕事を任せるといっても、それはそれで大変じゃないですか? 仕事を他人に任せるのが心配という人も多いと思うんです。
まず、仕事を任せやすい仕組みはつくっていますね。
仕事を任せやすい仕組み?
はい。ポイントは2つあります。「余計な人は通さない」と「なんでも公開する」。
たとえば僕、創業時からずっと秘書がいないんですよ。
えっ、「秘書がほしい」と思ったことはないんですか? いそがしい社長って、だいたい秘書を雇っているイメージがありますが。
ないです。秘書を置かないほうが効率的なので。
秘書がいると、何事も「まずはこの人を通しましょう」となりますよね。すると、誰かが僕のスケジュールを押さえたいときにも、秘書を通して、僕が確認して、また秘書が返事をすることになる。
めちゃくちゃ無駄ですよね!? 直接僕に言ってくれたらいいじゃないですか。

たしかに、社員の僕たちとしてはそのほうがありがたいですが……。しかし、社長がスケジュール調整に直接かかわるって、それはそれで無駄ではないでしょうか?
だから、グループウェアで予定を公開しているんです。そうすれば、あとは関係するメンバーが予定を直接調整してくれますから。
あー、なるほど。

スケジュールに限った話でもないですよ。たとえば、何か任せたい仕事が出てきたら、グループウェア上の「青野慶久からの無茶ぶり」というスペースで、適任と思われる人に直接連絡しています。

たとえば、ときどきわたしに営業案件のご紹介をいただくことがあるのですが、そのときは営業の現場チームに直接お願いをするんです。

秘書はもちろんのこと、直属の部下を通して、さらにその部下を通して、という流れではないんですね。
ええ。適切な現場メンバーが分かっているなら、 余計な人を通すなんて無駄なだけですからね。
たしかに。あ、そういえばこの「青野慶久からの無茶ぶり」は、社員全員に公開されているんですね。僕でも閲覧できる。
はい。誰かにお願いしても、いろいろな理由や事情でその人が動けないこともあります。
そんなときにまたほかの人に説明し直すのは大変だから、最初からすべて公開しておいて、別の人に宛先指定をし直せばいいだけにしているんです。

たまに有志が自ら手を挙げて、仕事を巻き取ってくれることもありますよ。無駄がありませんよね。

なるほど。余計な人を通さず、誰かに直接仕事を任せられる。その上、お願いした人がダメでも、別の人がすぐに巻き取れる、ということですね。
これは、仕事を任せるのが楽にできそうですね。経営者でなくとも、実践できるところはありそうです。




