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【緊急寄稿】、7Pay問題が流通視察に突き付けたこと!流通コンサルタントがIT音痴?



■セブン&アイ・ホールディングスのキャッシュレス決済サービス「セブンペイ(7pay_」が、不正アクセスによって開始からわずか4日でサービス停止に追い込まれた。

クレジットカードなどから不正にチャージが行われ、タバコやプリペイドカードなどを購入される等の被害が続出したのだ。

セブン&アイの発表によると7月4日の午前6時時点の試算で被害者は約900人、被害額は約5500万円に上る。

今回の問題で行われた記者会見ではトップが「二段階認証」を知らなかったことが露呈し、流通企業上層部のITリテラシーの低さも浮き彫りとなったのだ。

流通業界でトップや役員など経営陣が最新の流通ITについてアップデートしないことは実は珍しくない。

彼らに直接、流通ITの知識レベルを尋ねてもお茶を濁すだけで本当のことは言わない。

流通業界のITレベルの低さは米国流通視察の内容を見ればわかる。

アメリカは流通ITで世界最先端となる市場だ。人工知能(AI)のディープラーニングを駆使したレジなしコンビニのアマゾンゴーや世界最大手の小売りのウォルマートが4,000店以上で行っているウォルマートペイ、日本より5年以上先行して行われているレジに並ばずスマホで注文決済できる外食チェーンのモバイルオーダーなど、アメリカの流通業界にはいたるところにITが入ってきている。

多くの最先端IT事例があるにも関わらず、日本からやってくる流通視察団はITに触れることはない。

なぜなら随行するコーディネーター役のコンサルタントがITオンチだからだ。したがって米国流通セミナーの多くが売り場見てまわる慰安旅行のような内容となってしまうのだ。

世界最新の流通ITを勉強するというより、社員のリフレッシュが目的となる。

店舗巡りにBBQパーティや料理対決のようなイベントで終始する。

訪問先の店で店長と懇談する機会も設けるが、ビジネスの肝心なところは明かさないのが常識だ。客数が店売上を聞けても、あまり役には立たない。

ではなぜ流通コンサルタントはITオンチが多いのだろうか?

ストアアプリをダウンロードして実際にカーブサイド・ピックアップサービスを利用したり、買い物後にレジでアプリを使って決済するなどの下調べを行わないからだ。

こういった事前の調査にはコストがかかる。残念ながら流通コンサルタントはコストをかけたくないから調べない。

例えばクローガーに行ってもスキャン、バッグ、ゴーの端末を見るだけで実際にアプリを使っての買い物はしない。

ウォルマート・スーパーセンターの視察もアプリを使ったAR体験もしない。

食品スーパーの視察でもアプリからカーブサイド・ピックアップの注文もしない。

ITに触れないためキャッシュレス・サービスのセキュリティに対しても事情が分からないことになる。

 流通コンサルタントの中には自分たちが主催した視察セミナーをネットにアップしている人もいるが、画像は売り場のみで流通ITに触れていないことがわかる。

米国に来てまでもIT体験をしないのだから、流通ビジネスマンのITリテラシーは低いままとなるのだ。

トップ画像:当社のIT&オムニチャネル・ワークショップ。ウォルマート・スーパーセンターに導入しているピックアップタワーでネット注文した商品を参加者が実際にピックアップしている。ウォルマート・アプリのバーコードをかざして数秒でピックアップできることで参加者が「おー、来た、来た!」「早ッ!」と驚きの声を上げている。

190710ウォルマートグローサリー体験

当社の視察参加者がアプリを使って生鮮品をネット注文している。アメリカ流通業界では買い物動線にアプリの存在が不可欠となっているのだ。ネット注文の成功事例や問題点を知ることになる。

190710カーブサイド・ピックアップ@ウォルマート

ウォルマート・スーパーセンターで行ったカーブサイド・ピックアップ。ピッキングされたレタスとネギを「気に入らない。自分で店で購入する」と返品しているところだ。注文した商品がないため代替品もあったが「気に入らない」と返品した。こういったこともIT体験となる。

190710量り売り@スキャンイット
ストップ&ショップにあるスキャニング端末を使った、量り売りの買い物体験。この後、クローガーの「スキャン、バッグ、ゴー」の量り売りとメリット・デメリット等、比較するのだ。

190710スキャン&ゴー@サムズクラブ サムズクラブではスキャン&ゴーを使ってお土産の購入だ。アマゾンゴーと利便性を比較する。こういったIT買い物体験は未来を先取りするようでワクワクするものだ。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。セブンペイ問題は流通業界のITリテラシーの低さを浮き彫りにしたと思っています。一つの証左となるのが米国流通視察。昔と変わらない旧態依然の流通視察になっており売り場を見て回るだけです。流通ITを体験することはありません。

原因はコーディネーター役のコンサルタントがITに触れていないこと。触れない理由は下調べを行っていないから。事前に自分で使ってみないからわからない。なぜそうしないのか?というのはコストがかかるから。

コストがかかるからキャッシュレス・サービスの買い物さえしません。で、こういった流通セミナーに参加しても最先端のITには触れずじまい。料理対決?やBBQパーティのイベントを行って、お楽しみ会として誤魔化します。「知らぬは仏」で参加者はありがたがるわけです(笑)。ネットで調べればすぐに分かりそうなものですが、そもそもネットリテラシーも低いので、そういった事情も知らないのです。

 IT音痴なコンサルタントに依頼する流通業者はネットリテラシーが低すぎるため、当ブログで問題点を指摘しても改善もしないし、自分たちが言われていることさえ気づかないままとなります(笑)。

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