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【読書感想】シニアひとり旅 インド、ネパールからシルクロードへ

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 もちろん、日本人がイメージする、「昔ながらのインド」が残っている地域もあるそうですが、全体としては、世界はどんどん「平準化」しているのです。

 若者の海外旅行離れには、「どこも一緒」というか、良くも悪くも、どこに行ってもそんなに変わりない、という感覚があるのかもしれません。

 昔に比べて、自由に使えるお金も、普通に働いていれば給料が上がっていくという確信もない時代だし。

 この本を読んでいると、日本では「世界はどんどん豊かになってきている」という情報が、アップデートされていないようにも感じます。

 その一方で、世界にはまだ、いまの日本で生活していると、想像もできないような状況に置かれている人たちもいるのです。

 新疆ウイグル自治区の現状について。

<鉄格子>
 これはカシュガルの街に限ってのことだが、すべての店舗に鉄格子がとりつけられている。食堂や銀行、雑貨屋、洋品店、靴屋……と、とにかくすべての店に鉄格子なのだ。これは、ウイグル人の暴徒が入ることを防ぐ目的だといわれている。
この鉄格子は、外から開けることはできない。客はまず、顔がわかるように鉄格子の前に立つ。店員がチェックし、「この人は大丈夫」と判断して鉄格子を開けてくれる。こうしてやっと店に入ることができる。それは誰でも同じことなので、観光客も鉄格子の前に立たなくてはいけない。

 もっとも雑貨屋などはそれが煩雑で、昼間など、鉄格子を開けてところもある。ウイグル人の靴屋や洋服屋などは、客を店内に入れることを諦め、鉄格子に服をハンガーで吊るしたり、鉄格子の間に靴を挟んで売っている店も出てきている。


 中国政府によるウイグル人への弾圧、というニュースを見たことがあっても、それが実際にどのように行われているのかまで知っている人は少ないはずです。
 その場の雰囲気とか人々の緊張感、みたいなものは、ネットでは伝わりづらい情報でもありますし。

 LCCの普及もあるし、昔よりは選択肢は広がったにもかかわらず、多くの人が「内向き」になってしまった。
 勉強とか旅行っていうのは、年を取ってから、若い頃にしておけばよかった、って後悔しがちなものではあります。
 どちらも「遅すぎる」ということはないのだとしても。



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