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これからの「入試」の話

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着想も悪くない。実績もある。だとしたら一体どこに問題があるのか。

「誰でも入れるようになる」、そのこと自体が「問題」なのではないか。

金持ちの寄付で学校を拡充して入学枠を増やして行けば、いずれは学校は「誰もが入れる」ものになるだろう。s/寄付/税金/gとすれば、それは公立学校ということにもなる。こうすると誰が困るのか?

学校にブランドを期待する人々である。

学校が「誰もが入れる」になってしまったら、「○×学校卒」はもはや差別化要因ではなくなってしまうではないか。だとしたら誰が苦労して受験対策などするだろう。

そのとおり。

それでよいではないか。

そもそも学校とは「できない子をできるように」するための「高速道路」であって、「できる子」に「卒業生」というブランドを配布する場所ではないはずである。元々できる子だけを集める学校は、学校というものの機能を考えれば「良い学校」とはとても呼べない。学校はできない子をできるようにしてなんぼなのではないか?

もちろん高速道路を利用するためには運転免許が必要なように、高校や大学も「ここで学ぶのにあらかじめここまでは学んでおかなくてはならない」を設定し検査する必要はあるだろう。「うちの子はまだ九九が出来ないけど大学に入るのは当然の権利だ」という主張は私にも受け入れられない。しかしそれをクリアーした人であれば本来誰でも受け入れるのが学校のあるべき姿だと私は思うし、そうなっていれば「受験勉強」などという本末転倒もなくなると思うのだがいかがだろうか?

Webはすでにそうなっている。ぐぐるのに入試はいらない。Itunes Uの受講はすでに三億件を突破したそうだ。学ぶ気になればいつでもどこでも学べる時代がもう来ている。そう。学校に行かなくても。

そういう時代にあって学校を運営するとはどういうことなのか。

それこそが、サンデル教授の本当の問いなのではないだろうか。

Dan the Dropouot

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