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ショーケン、沢田研二、横山剣がヤクザとトラブったとき

ヤクザとトラブったショーケンはどうした?(共同通信社)

ジュリーはヤクザ相手にまったくひるまなかった(共同通信社)

 芸人が事務所を通さず“闇営業”をした先が、反社会勢力が主催するパーティや誕生会だったと、テレビ界に激震が走っている。表面化したあと「間接的」「知らなかった」など往生際が悪い現在の彼らと違い、昔のスターは問題が起きても潔かった。時代が異なると言ってしまえばそれまでだが、タレント本収集家としても知られるプロインタビュアーの吉田豪氏が、秘蔵の資料から往年のスターたちが、どのようにヤクザと渡りあったかについて振り返る。

【写真】ヤクザ相手にひるまなかったジュリー、若き頃の写真

 * * *

 昔は、ヤクザとトラブったときの対処がいまとは違っていました。

 クレイジーケンバンドのリーダーの横山剣さんは、ヤクザに攫(さら)われてホテルに監禁されて、明らかにクスリやっている状態でピストルを突きつけられていたところを、当時クールスというグループで大先輩だった岩城滉一さんに救出されたと言っていました。まさに命の恩人なんですが、監禁されていた時の剣さんの精神状態もおかしくて。

「でも不思議なもんで、そういう状況の中でもだんだん親近感が生まれたりとか、世間話もあったりして、むしろそこにガツンとくるという、ショックを通り越すと結構笑っちゃったり、これはいいネタになるなとか思って」(『POPEYE』2007年9月号)

 精神が異常にタフなんですよね。

 さらにすごいと思ったのが、亡くなったショーケン(萩原健一)がジュリー(沢田研二)と一緒にヤクザに攫われたときの話。昔の芸能人は、とにかくよくヤクザに攫われていた(笑)。『ショーケン』という自伝に載っているエピソードです。

「実際、暴力団のコワイ人たちに拉致されたこともあった。(中略)大阪でグループサウンズ大会をやることになった。その公演のあと、ヤーさんたちに取り囲まれてさ。『坊や坊や、こっちに来な』沢田研二、堺正章、布施明と一緒に無理やり黒塗りのクルマに押し込まれてねえ。クラブに連れ込まれたと思ったら、いきなり、『歌え!』ぼくは黙ってた。泣きそうな顔しているのもいれば、 『歌っちゃおうよ』と言ってるのもいたけれど、キッパリと断ったのが沢田です。ヤクザに、面と向かってこう言った。『歌えないよ』偉い。こいつ、度胸あるなあ、と思った」

 ジュリーは誰にでも喧嘩っぱやいんですが、ジュリーにしてもショーケンにしても、ヤクザと渡り合えるだけの度胸があったということ。いまの芸能人には、こういう伝説はもう生まれないだろうなと思います。(談)

※週刊ポスト2019年7月12日号

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