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福島を歩く

私自身福島とどのように関わるか、どのようにお付き合いをすべきかということを迷っていた。

東北には何度も足を運ぶが、福島はいつもスルー。
たまに福島や郡山で降りても駅の周辺を一回りするくらいで、すぐ次の目的地に出発。
鈍行でえっちらおっちらやってきても福島県内で宿泊することはなかった。
何となく福島を敬遠する結果となっていた。

本当はそうであってはいけない、と私の心は疼くのだが、どうしても足が止まらなかった。
原発の問題等がどこかで私の行動を歪めていたのだろう。
これではならじと思いながら、本能的に福島県内に留まることを避けてきた。

意を決して、今回は福島に泊まることにした。
福島も大事にしようという思いを形にしてみたのである。

白河で降りて、駅の傍にある白河小峰城を見に行った。

昨年3月11日の大地震とその後の余震で城壁が崩れ、その修復工事が済んでいないということで中に入ることが出来なかったが、実に美しい小城である。

お城の工事現場の近くにテントが張ってあり、何人かの男性が屯していた。
白河観光物産協会の観光ボランティアガイド「ツーリズムガイド白河」の皆さんである。
お城の工事現場の入り口の傍でお城を眺めたり展示されている説明書きを読んでいたらそのガイドの方が近寄ってきて説明をしてくれた。

ほう、こんなに綺麗な町並みだったのか。
白壁で囲まれた駅周辺の佇まいは白河の良さを何倍にも引き立てていた。
白河小峰城は、14世紀中頃結城親朝という人が小峰ヶ岡に城を構えたのが最初だそうで、江戸幕府成立後、会津領になってから丹羽長重(初代白河藩主)が本格的に城郭や城下町の整備を行ったそうだ。
丹羽、榊原、本多、松平(奥平)、松平(結城)、松平(久松)、阿部と7家21代もの大名が交代し、その居城となったが慶応3年(1867年)最後の藩主阿部家が棚倉藩へ移封されて幕領となり、慶応4年の戊辰戦争を迎えここで激戦が戦われたというのだから、日本の近現代史を学ぶ上でも大事な場所である。

しかし、私はそのことを知らなかった。
実に申し訳ないことをしていた。

こんなにも大事な場所があるのに、これまで知らん顔をしていたのが実に申し訳ない。
そう思いながら、福島駅新幹線口の近くにあるリッチモンドホテルでこのブログを書いている。

福島もいいところである。

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