- 2010年08月03日 21:30
Objective-C不要! - 書評 - iPhoneアプリケーション開発ガイド
オライリー矢野様より献本御礼。
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iPhoneアプリケーション開発ガイド
Jonathan Stark /
増井俊之監 /
牧野聡訳
[原著:Building iPhone Apps with
HTML, CSS, and JavaScript]
これだ!
こういう本が、欲しかった!
iPhone向けに何か作りたい。でもObjective-Cは敷居が高い。App Storeで大もうけしたいわけじゃない。でもiPhone向けのWebサイトを作るだけじゃちょっと物足りない。
そんな私のような人のためにうってつけの一冊が、これだ。
本書「iPhoneアプリケーション開発ガイド」という題名は、ちょっとミスリーディングだ。原著の"Building iPhone Apps with HTML, CSS, and JavaScript"の方が本書の性格をより忠実に表している。SDKとObjective-Cで「本格的な」iPhoneアプリを開発したい人は「iPhone SDKアプリケーション開発ガイド」の方を。目次 O'Reilly Japan - iPhoneアプリケーション開発ガイドより
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本書のキモは、Objective-C不要 = HTML+CSS+JavaScrip のみでiPhoneアプリを作るということにある。私なら邦訳名は「iPhone HTML5アプリケーション開発ガイド」にしただろうか?
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iPhone SDKアプリケーション開発ガイド
Jonathan Zdziarski /
近藤誠(監) /
武舎広幸、武舎るみ訳
[原著:iPhone SDK Application Development ]
そう。Webサイトが作れればiPhoneアプリは作れるのだ。Webサイトも立派なアプリであるとApple自身が認めていることは、Safariにブックマークに加えて[ホーム画面に追加]ボタンがあることからもわかる。
しかしそれではまだ「単なるWebサイト」。これをよりアプリらしくするにはどうするか? Look & Feel? CSSで出来ます。マルチタッチ? JavaScript が対応しています。オフラインでの利用? HTML5 があれば出来ます。
しかしそれでも、デバイスへのアクセスは出来ない。それがWebアプリのWebアプリたるところ。しかしそれすらPhoneGapをはじめとするフレームワークを使えば埋められます。そしてそうした作ったアプリは、App Storeに登録することだって出来るのです。
というわけで、本書の対象読者は「iPhone向けに何かを作りたい人」その全てが対象ということになる。WebサイトをiPhone対応させたい人から、App Storeでアプリを売りたい人まで。SDKは本書をクリアーしてからでいいだろう。電子書籍アプリなどは、むしろこちらの方が向いているとすら言えるかもしれない。
邦訳名に対してはちょっと文句を言わせていただいたが、それ意外の中身は、本書が単なる邦訳ではなく日本版であることを示している。スクリーンショットはすべて取り直しているし、付録は監修者と訳者が書き下ろしている。日本語テンキー入力の功労者でもある増井俊之による付録Bだけでも、充分おつりが来るのは間違いない。
お値段も2,000円を切り、分量もSDK開発ガイドの半分弱。これが入手せずにいられますか!?
Dan the iPhone Prosumer



