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長期入院や療養による子どもの空白埋めるNPO

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学習支援や交流を通じ、子どもたちと関係性を築く

個別の学習支援の様子。訪問だけでなく、3年前からはインターネットを使った双方向web学習支援事業にも取り組んでいる

ポケットサポートは、平成30年度から岡山市の委託事業として慢性疾患の子どもたちの自立支援のための相互交流支援業務を2つの病院で行っているほか、週に1度、事務所を開放して学習支援活動や、訪問やテレビ電話による個別の学習支援活動も行っています。

「病院訪問では本人のやりたいことを尊重し、関係づくりを意識しながら一人ひとりの子どもに合わせたサポートを心がけています。
本人ではなく看護師さんの方からから『こういう関わり方をしてほしい』と希望をいただき、そこを中心に子どもと関わることもあります」

「個別の学習支援では、入院や療養していた間の学力を取り戻すために勉強したいけれど、一般の家庭教師には体調のことをなかなか理解してもらえなかった、気にしてもらえなかったといった背景から、主治医の先生の紹介やホームページを見ていただいた親御さんからの依頼が多いです」

空白を埋めることが、子どもたちの自信につながる

ポケットサポートが主催する夏祭りの一枚。岡山の夏祭りで恒例の踊り「うらじゃ踊り」を踊る。「病気があっても、車椅子での生活だとしても『どうやったらできるだろう』と常に考え、命の危険がない限りできる事をしていきたい」(三好さん)

「病気になって体がちょっと不自由だったり、体力がなかったりということがあるかもしれません。でも四六時中調子がわるいわけではないし、一緒にできることだってある」と三好さん。

「自分の経験を振り返っても、勉強したり宿題したり、病院の外の人と関わっている時が、病気の自分から離れられる時でした。『病気だから寝てなさい』と言われて、ひとりぼっちで天井を見上げる、みたいな状態に置かれているからそうなってしまうだけであって、その時間に子どもたちに環境を用意してあげることができて、教育や体験、経験を育み、空白(ポケット)を埋めることができたら、それはきっと、子どもたちがより良く自分らしく生活していくことにつながっていくのではないでしょうか」

「『入院していたからできない』『わからない』という子に、つまずきや空白を埋めるサポートをすると『できた!』『解けた!』となります。それが自信になって学校生活にすんなり戻れたり、宿題のプリントをちゃんと最後まで終わらせられたり、すごく些細で小さな一歩かもしれないけれど、先に進むための大きな一歩につながります。理解して関わり、見守りながら空白を埋めていくことができたらと思っていて、それが僕たちの『ポケットサポート』なんです」

一人ひとりのパーソナルな良い部分を見つけて、支える

「スタッフやボランティアさんたちは常に子どもたちのことを考え、寄り添いながら一緒に笑顔になれる時間を作りたいという気持ちで活動を行っています」(三好さん)

「たとえば理科の勉強が抜けている時に、その部分を補うことだけがサポートのすべてではない」と三好さんは言います。

「勉強が追いついていないことによる喪失感や自信のなさを埋めることができたらと思っていて、きっかけは理科の勉強かもしれないけれど、もう少し浅い部分なのか深い部分なのか、彼らがひっかかりやつまずき、空白に感じている部分があるのではないかということは、常に気にかけるようにしています」

「子どもたちの中には、不安や悩みが強いタイプの子もいれば、傷つかないようにバリアを張るタイプの子もいます。しかし関わりの中で信頼関係を築いていくと、ぽろっと本音が出たりするんですね。その時に表面的ではない、深部のところをすくえるかどうかが大切だと思っています。学校の先生や医療スタッフではない第三者としての関わりというのは、一人ひとりのパーソナルな良いところを見つけて支えることではないでしょうか」

「病気だから仕方ない」を変えていきたい

夏祭りの1枚。「ボランティアと一緒に射的に挑戦!初めてのことは誰だって難しいと思ってしまうけれど、誰かがそばにいてくれたり笑顔で支えてくれたりすることで、チャレンジして乗り越えていくことができます」(三好さん)

「『病気だから仕方がない』は本当に仕方のないことなのでしょうか」と三好さんは疑問を投げかけます。

「入院していた時の不安や悩みは一過性のものになりがち。喉元過ぎると熱さを忘れるじゃないですが、退院して、病気を抱えながらもなんとなくふつうの生活に戻っていく。でも、当事者の経験が生かされないままに課題がそのまま残っているのは実は社会的な課題なのではないかと感じ、NPOを立ち上げました」と活動を始めたきっかけを振り返ります。

「学会でも病気を抱える子どもたちへのサポートについて取り上げられるようにはなってきましたが、まだまだこれからの分野です。医療や教育はどうしても縦割りになりがちですが、今後も医療機関や教育機関、行政とも連携しながら、切れ目のない支援を提供していきたい。病気の子どもたちの支援は直接当事者からお金を得ることが難しいので、活動を継続、発展させるために資金調達にも挑戦していきたいと思っています」

病気を抱える子どもたちのための夏祭り開催を応援できるチャリティキャンペーン

チャリティー専門ファッションブランド「JAMMIN」(京都)は、ポケットサポート と1週間限定でキャンペーンを実施し、オリジナルのチャリティーアイテムを販売します。「JAMMIN×ポケットサポート」コラボアイテムを買うごとに700円がチャリティーされ、ポケットサポートが病気を抱えた子どもたち向けに実施している「夏祭り」の開催資金となります。

「2012年から毎年行っているイベントで、今年で8回目の開催です。バリアフリーの室内で医療的なサポートも入れながら、スーパーボールすくいや射的をやったり、流しそうめんをやったりと、病弱児もみんなでワイワイ楽しめる空間です」(三好さん)

「JAMMIN×ポケットサポート」7/1〜7/7の1週間限定のチャリティーTシャツ(税込3400円、700円のチャリティー込)。チャリティーはポケットサポート が主催する病気の子どもを対象にした夏祭りの開催資金となる

JAMMINがデザインしたコラボデザインに描かれているのは、たくさんの宝物を積んで前に進む船。子どもたちが様々な経験や思い出の宝物を胸に、未来へと羽ばたいてほしいという思いが込められています。チャリティーアイテムの販売期間は、7月1日~7月7日の1週間。チャリティーアイテムは、JAMMINホームページから購入できます。

JAMMINの特集ページでは、インタビュー全文を掲載中!こちらもあわせてチェックしてみてくださいね。

長期の入院や療養によって学習や体験の機会を失ってしまう子どもたちの「空白」を埋める〜NPO法人ポケットサポート

山本 めぐみ(JAMMIN):
JAMMINの企画・ライティングを担当。JAMMINは「チャリティーをもっと身近に!」をテーマに、毎週NPO/NGOとコラボしたオリジナルのデザインTシャツを作って販売し、売り上げの一部をコラボ先団体へとチャリティーしている京都の小さな会社です。創業6年目を迎え、チャリティー総額は3,000万円を突破しました。

【JAMMIN】
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