記事

動物虐待を見かけた時に取るべき行動、ただしSNS投稿は危険

2/2

 では、もし動物やペットへの虐待を目撃したら、どうしたらいいのか?

「まずは110番し、警察へ通報してください。ただし、警察は虐待の証拠がなければ動けません。飼い主が“しつけだ”と主張した場合、警察が動きにくいので、自治体の保健所や動物愛護センターにも連絡するといいでしょう」(杉村さん・以下同)

 虐待かどうかの判断が難しい場合は、民間の動物愛護団体に相談するのも手だ。状況によっては、警察への告発や、保護をしてくれることもある。多頭飼育崩壊も虐待同様の問題。多頭飼育については、自治体によって届け出が義務付けられている場合がある。

「多頭飼育に起因する虐待の恐れがある事態は、勧告・命令の対象になっています(動物愛護法25条3項)。この命令に違反した者は50万円以下の罰金(動物愛護法46条の2)となります」

 虐待されている猫がかわいそうだからと、保護をするつもりで勝手に連れてくるのはNGだ。

「法律上、ペットの所有者は飼い主であり、飼い主の“モノ”。虐待しているからといって、飼い主がペットの所有権を失うわけではないので、飼い主の許可なく勝手に連れてくると、所有権侵害として違法となります」

 また、虐待現場の動画などをSNSに投稿するのは危険だという。

「個人を特定できる状態であれば、肖像権の侵害となる可能性も。さらに個人の情報を勝手に公開した場合には、プライバシーの侵害となります。虐待の事実が本当であったとしても、それが他人の名誉を毀損する内容であれば名誉毀損に該当し、損害賠償義務を負う可能性が出てきます」

 さらに注意すべきは、自分自身が撮影して投稿したのではなくても、投稿動画を引用したり、リツイートや共有してもこれらに該当し、損害賠償義務を負う可能性もある。

「現行犯でなくても、確たる証拠があれば警察は動けるので、虐待現場の撮影や録画をしておくことは有効です。ただし、勝手にSNSに投稿するのだけは避けましょう」

 もしかして虐待?と違和感を覚えたら、手遅れになる前にまずは警察に一報を。

※女性セブン2019年7月4日号

あわせて読みたい

「動物虐待」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    SNS誹謗中傷 人命を奪う自覚持て

    たかまつなな

  2. 2

    東浩紀 ネットで社会完結は幻想

    村上 隆則

  3. 3

    指原発言に賛辞ばかりでない背景

    文春オンライン

  4. 4

    情報源守る産経に太田がツッコミ

    水島宏明

  5. 5

    解除後は出社うんざりな人多数か

    かさこ

  6. 6

    橋下氏 同業者に甘い報道に苦言

    ABEMA TIMES

  7. 7

    病院赤字 不要不急の通院だった?

    中村ゆきつぐ

  8. 8

    危機回避で疑問視 専門家の悲哀

    企業法務戦士(id:FJneo1994)

  9. 9

    橋下氏が黒川氏処分への怒り代弁

    鈴木宗男

  10. 10

    新型コロナ流行で出生率に変化か

    BLOGOS編集部

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。