記事

『NHKから国民を守る党』の参院選7連ポスターがNGのワケ

予定されていたポスター

 令和初の国政選挙となる参院選が迫っている。台風の目になるとみられていたのが、定数6の東京に7人の候補者を立てると豪語していた『NHKから国民を守る党』だ。それぞれの候補の選挙ポスターに「N」「H」「Kを」「ぶ」「っ」「壊」「す!」の文字をでかでかとデザインし、横並びで掲示するという仰天アイデアをぶち上げていた。

 だが、その“7連ポスター戦略”を断念せざるを得ない状況に陥ったという。同党代表・立花孝史氏がこう話す。

「東京都の選挙管理委員会から『公職選挙法に違反する疑いがある』との指摘を受けたのです。私もポスターの予想図を見て『これはちょっとやりすぎたかな』と思っていた矢先でした(笑い)。これを受け、7連ポスターは諦めました」

 選管の担当者はこう説明する。

「公職選挙法の144条4項は『1枚のポスターのサイズが長さ42センチ、幅30センチを超えてはならない』と規定しています。7枚のポスターを組み合わせた全体が1枚のポスターであると判断され、公職選挙法違反となる可能性があることを指摘しました。また、『過去には類似する判例がある』という旨をお伝えしています」

 こんな突拍子もないアイデアに“前例”があったのだ。1968年11月に大阪高等裁判所が下した判決である。

 1966年に行なわれた兵庫県川西市の市長選で2枚を横並びで掲示するとひとつの顔になるポスターが掲示された。強烈なインパクトが後押しとなったのか、候補者は当選。

 ところがその候補者陣営で、ポスターを製作・掲示した関係者2人が公選法違反に問われ罰金1万円と公民権の2年間停止の有罪判決を受けた。

 当時の新聞記事によれば、この手法はかなり“ブーム”だったらしい。

〈事実上野放しに近い“組み合わせポスター”に一つの基準を示したものとして、こんごの選挙運動にも影響しそうだ〉(朝日新聞1968年11月13日朝刊)

 まさか50年後の選挙運動に影響が及ぶとは。

※週刊ポスト2019年7月5日号

あわせて読みたい

「参院選2019」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    日本へ謝罪求め続ける韓国に疑問

    諌山裕

  2. 2

    森ゆうこ氏の「圧力」に応じない

    音喜多 駿(参議院議員 / 東京都選挙区)

  3. 3

    222万部減 新聞はもう要らないか

    PRESIDENT Online

  4. 4

    日韓対立 両国は主張の棚上げを

    舛添要一

  5. 5

    首相「夕食会費はホテルが設定」

    ロイター

  6. 6

    米国が繰り返し韓国のウソを指摘

    高英起

  7. 7

    佐野史郎 病室では寝たきり状態

    女性自身

  8. 8

    中国が圧力? 英大学で高まる警戒

    木村正人

  9. 9

    JESSE被告「コカインなめた」

    阿曽山大噴火

  10. 10

    桜見る会の前夜祭費 菅長官が嘘?

    中谷 一馬(Kazuma Nakatani)

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。