記事

立憲民主党の選挙公約に失望する

 立憲民主党が「立憲ビジョン」という形で発表した参議院選挙の公約を見た。

大変に失望した。

私は以前、「立憲民主党の高齢者運転対策の動きを応援する」という題名の文章を書いてしまった。http://agora-web.jp/archives/2038648.html 立憲民主党が、「高齢者運転対策について議論するワーキングチームを設置した。近く提言をまとめ、必要に応じて法的措置も検討する。」というニュースを見て、書いた文章だ。

 立憲民主党としては、高齢者運転対策は、二カ月程度の議論では、やるかやらないか決められる問題ではない、ということか。残念だ。

 政党のほうにやる気がなかったのだから、私としては、以前に書いた「応援したい」という文章を撤回しなければならないようだ。

 立憲民主党を応援したかったのは、立憲民主党の支持者層が著しく高齢者に偏っているためでもある。https://blogos.com/article/328852/ 野党第一党が高齢者党では、日本の政党政治の健全な発達はあり得ない。高齢者運転対策は、新しい立憲民主党への象徴的な第一歩にもなったはずだ。

しかし、高齢者運転対策は、20年くらいは時間をかけてじっくり議論したい、せめて立憲民主党の支持者層の年齢が平均寿命の年齢を超えるまで待ってほしい、といった話だったら、日本の政治の停滞は決定的だ。

「立憲ビジョン」は、「現在の日本は、人口減少と高齢化・・・などの大きな変化にさらされています」という文章から始まる。そこで立憲民主党が追求する政策の一番目「ボトムアップ経済ビジョン」では、「家計所得を引き上げる」ということに続けて、「老後の安心を高める」という目標が掲げられる。

結構な話だ。高齢者運転対策など、とんでもないことだろう。

「老後の安心を高める」ために、先日の党首討論でも、枝野代表は持ち時間のほとんどを年金問題に使った。

だがどうやってよりよい年金の運営を図るのか。記者会見では累進課税の強化について発言があったようだが、なんとなく曖昧に済まされている。

日本の年金制度では、「マクロ経済スライド」という仕組みがとられている。https://www.mhlw.go.jp/nenkinkenshou/finance/popup1.html したがって現行制度で年金を充実させるための最適解は、実は、マクロ経済の改善である。最低賃金の改善は良い。だが果たして「中小零細企業への支援を拡充」させて、マクロ経済の改善は図れるのか。むしろ厚生年金強制加入の対象を、中小企業にまで広げていく必要があるのではないか。https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/2810tekiyoukakudai.html そのあたりを説明することこそが、政策ビジョンの提示、というものなのではないか。

だが、あるいはそれもじっくり時間をかけて議論をしていく問題、ということなのだろうか。残念だ。

あわせて読みたい

「立憲民主党」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    「TV局は株主」吉本の癒着を暴露

    BLOGOS編集部

  2. 2

    男の愛撫は痛い SOD女性社員訴え

    AbemaTIMES

  3. 3

    れいわ 3議席以上獲得で政界再編

    田中龍作

  4. 4

    落選後に実感「政治は数が全て」

    山田太郎

  5. 5

    よしのり氏 京アニ火災に虚しさ

    小林よしのり

  6. 6

    韓国の日本大使館突入に抗議せよ

    tenten99

  7. 7

    よしのり氏 山本太郎に投票した

    小林よしのり

  8. 8

    宮迫&田村亮 島田紳助氏に劣る点

    文春オンライン

  9. 9

    YOSHIKIスカーフ騒動 英で笑いに

    小林恭子

  10. 10

    れいわの躍進で連合は無力化か

    田中龍作

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。