- 2019年06月24日 16:56
沖縄慰霊の日 知事辺野古断念を要求
沖縄県では、昨日23日、太平洋戦争末期の沖縄戦で20万人超となった戦没者を追悼する「慰霊の日」を迎え、追悼式が行われました。令和になって初めての、また辺野古埋め立て開始後初の、そして玉城知事が就任してからも初めての沖縄全戦没者追悼式でした。玉城知事は、2月の県民投票に言及し、辺野古埋め立て反対が7割超だったことを改めて訴え、工事を強行する政府を批判し移設断念を求めました。
安倍首相の沖縄訪問は、昨年の追悼式以来1年ぶりです。首相が、「沖縄の基地負担軽減に全力を尽くしてまいります」というと、静かだった会場に怒号が相次いで飛んだ、と報じられています。玉城知事は、「沖縄のことをより多くの人に伝えたい」と、歴代の知事と異なる、ウチナーグチ(沖縄の言葉)や英語も交えて語りました。首相への反応とは対照的に、5100人の参列者から何度も拍手が起こった、とのこと。
玉城知事は、民意の後押しがが頼み、ということで、本土の国民に沖縄の米軍基地問題を知ってもらおうと、全国の主要都市で講演などをする「トークキャラバン」を企画しているそうです。小学6年の山内怜奈さん(11)が、「平和の詩」を朗読し、戦禍に巻き込まれることのない日常の尊さを訴えました。
慰霊の日に思い出すだけではなく、私たち本土に住んでいるひとりひとりが、沖縄のことを真剣に考えないと、「寄り添う」と言いながら、全くそうでない人と、同じことになってしまうと思います。