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  • 階猛
  • 2019年06月24日 12:02

「リベラル」と「保守」の本当の意味-中島教授の特別講演


23日、私が代表を務める政治塾「新時代いわて」の初めての企画である特別講演会・入塾説明会を開催しました。ご多用のところ、行政や議会の関係者約40名、一般の方約90名にお集まり頂きました。この場を借りて厚く御礼を申し上げます。

特別講演会の講師は、当政治塾の政策顧問である中島岳志教授。演題は「リベラル保守の可能性」。「リベラル」という立場と「保守」という立場は一見矛盾・対立するように思えます。しかし、これは誤りだと中島教授は指摘されました。

「リベラル」は他人に対しても自分に対しても「寛容」な立場。国家は国民の自由を尊重すべきだとします。その反対の立場は、「パターナル(父権的)」です。国家は国民に一定の価値観に立つよう求めます。例えば夫婦別姓を認めないなどです。

一方、「保守」は変化を拒むイメージがありますが、これは誤りです。人間の理性に限界があることを認め、人間が作る社会も未完成だと考える「謙虚」さがなければ保守とは言えません。伝統や慣習、集団的経験値などを大切にしつつ、様々な意見を聞いて少しずつ社会を良くしようとする「漸進主義」が本来の「保守」だということです。

リベラルの寛容さと保守の謙虚さが安倍政権には欠けています。さらに、人生のリスクを個人に押し付ける「自己責任」を求める姿勢も安倍政権の特徴です。これは「老後2000万円不足問題」について、自分で貯めて老後に備えろという報告書に端的に表れています。

中島教授は、寛容さと謙虚さを持つ「リベラル保守」の立場をとり、リスクを個人に負わせるのではなく「リスクの社会化」を目指す「もう一つの船」の必要性を強調。今の野党に求められているのは、この「もう一つの船」を造ることだ、というお話でした。

そして、「もう一つの船」がないからこそ、国民は沈みつつあることを知りながら、仕方なく今ある船に乗り続けているのだ、というお話もありました。

私もまったくその通りだと思います。あえて付け加えるとすれば、「もう一つの船」は途中で行き先を変更したり、不都合な事実をかくしたりしない、「誠実」な船である必要があると思います。

中島教授には今後もご指導頂きながら、政治塾「新時代いわて」に集まった多くの皆様や思いを共有する国会議員らと共に、「もう一つの船」を造る活動を進めてまいります。

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