記事

イランがしかける「探り」

今日のメリーランドは昨日よりも雲が少なく晴れております。

さて、昨日紹介したグリギエルのプロービングについて一言。

普通にグーグルなどで「プロービング」と検索すると、なぜか歯周病の検査のトピックが出てきますが、グリギエルらの言葉の意味合いは、少し違っておりまして、端的にいえば

「アメリカと正面からの軍事紛争にならない程度の、探り的な切り崩し」

ということになります。

もちろんそれを実行しているのは、具体的にはアメリカのライバルであるロシア、中国、イランということになるわけですが、彼らがその攻撃対象として狙うのは、当然のように圧倒的な軍事力を持つアメリカそのものではなく、その子分である

アメリカの同盟国たち

となります。

しかもこの同盟国たちは、基本的には中規模国家から小国であることが多く、それらはすべからくライバルであるロシア、中国、イランという「三大枢軸国」のそばに位置する

リムランドの国々

となります。本書の中から図を引用しますと、以下のようになります。

この色のついた国が、それぞれリムランドの「フロンティア」(前線)に位置していて、彼らが三大枢軸国から受けるのが「プロービング」だ、というのです。

これを今回のイランの案件に応用して考えてみますと、たとえば日本国籍のタンカーに向けたイラン革命防衛隊とみられる組織による爆破攻撃などは、

同盟国に対する攻撃ではあるが、わざわざアメリカが出てきて正面からイランに対処する案件ではない

というロジックにより、イラン側による「プロービング」の成功、となるわけです。

時間がないので続きはまた明日。


あわせて読みたい

「イラン」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    武漢閉鎖 中国の感染対策に懸念

    中村ゆきつぐ

  2. 2

    減るべくして減った日本人の賃金

    城繁幸

  3. 3

    東大卒は経済的勝者になれない?

    内藤忍

  4. 4

    よしのり氏 ヤジ糾弾は魔女狩り

    小林よしのり

  5. 5

    国民議員「打倒安倍に国民辟易」

    岸本周平

  6. 6

    ブレグジットで英BBCが危機状態

    小林恭子

  7. 7

    e-Taxの確定申告 認証設計に不安

    tokyo editor

  8. 8

    1億5000万円の衝撃 河井議員疑惑

    大串博志

  9. 9

    武漢から帰国の日本人が語る変化

    AbemaTIMES

  10. 10

    聖火に福島から「偽りの復興PR」

    鈴木博喜 (「民の声新聞」発行人)

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。